日本の萩野選手が金メダルとなりました。
<萩野選手分析>
萩野選手は想定通りのレース展開により、見事大ベストを達成しました。
今年のレースを見ていると、やはりFlyを速めに入っていましたので
リオ五輪決勝レースを想定し、瀬戸選手にFlyで引き離されないようにやっていたのかもしれません。
Baは得意種目なため、ここで先頭独泳モードに入りましたね。
Brでは、カリシュや瀬戸選手に追いつかれないように泳ぎ
余力を残した段階で、Frに入るのが理想のレース展開であります。
そこを見事に実現したのではないか。と見ます。
そして、得意種目であるFrでは競い負けすることはありませんので
見事、想定通りのレース展開により金メダルとなったのではないでしょうか。
<カリシュ選手分析>
カリシュ選手の敗因?は、Brで萩野選手に追いつき、追い抜けなかったことでしょう。
最後のスパードをかけるタイミングも少し速かったように思えます。
スパードをかけるのを速めてしまったのも、Brでリードを作れなかったことにあります。
<瀬戸選手分析>
金メダルにこだわるレース展開だったかと思います。
Flyでのリード、Baでの萩野選手と差をつけられないこと
そして、カリシュ選手のBrへの意識。
Baでのミスは、ドルフィンキックを打ちすぎていたことだと考えます。
萩野選手を意識しすぎた結果、普段よりも長いドルフィンキックを売っていたのではないでしょうか。
これのため、乳酸が黙りやすくなり、Brでそれが出ていました。
そして、カリシュ選手のBrへの意識をしすぎた結果、Baでのラスト25mを余力を残すメイクをしていますが
これのため、前半の入りが悪くなり、逆に足にきてしまったように見えました。
ただ、このようなレース展開は非常に参考になると思います。
あくまで、金メダルにこだわるレースでした。
私は、ジュニアの選手にはこのような志を是非とも参考にしていただきたいと思います。
以前にロンドンの代表を逃した時にもそうでした。
「日本人には負けたくなかった。」という発言がありました。
普通は、「オリンピックに行けないのが悔しい。」と言うはずです。
瀬戸選手は、世界のトップを常に見ているんですね。
東京五輪でもこの3名、または未来のトップ選手に注目したいですね。