
ブルーワーク、ホワイトワーク、ロココ等々分類され、美しい写真で紹介されているこの本は見ごたえがあります。さすがユキ・パリスさん、さすが文化出版局、他とは一線を画しています。
もちろんロココの華やかな色彩と卓越した仕事ぶりにはため息が出るほどですが、中でも私が一番惹かれたのは、意外にも厚手の生成りの布に黒でシンプルなラインで花を刺繍したピンクッションでした。こんなの作ってみたい、実際に手元で毎日使ってみたいという気持からでしょうか。
この本の最初のユキ・パリスさんの言葉、「・・・。皆さんの作品作りの参考にしていただければ私の大きな喜びです。」というのはうれしい言葉、まさにそう思って今までのユキ・パリスさんの本を手に取ってきたから。かといって、すぐに何かの形になるかというわけではないけれど、折に触れてこれらの本のページをめくることで何かしら心に貯まっていくものがあるように思います。