チームバチスタの栄光   海堂 尊

バチスタ手術のことは少し前のテレビドラマで聞いてはいたのです。これは以前本屋さんで平積みになってるのを見て面白そうと、図書館で予約していたのです。(自前で買えよって?おっしゃるとおり)
すごく面白かったです。前半ももちろん読ませるんだけど、後半、驚きのキャラ出現で加速度的に読めた。最後は、めでたしめでたし的大団円での終わり。こういう終わり方結構好きなんだよね。

もののはずみ    堀江 敏幸

この人の「雪沼とその周辺」を読んだときはどうってことのない本(すみません)だなと思っていたのに、このエッセイを読んで、「あれ?いいかも」「ん・ん・ん、ひょっとしてすごく好きかも」って思ったのがすごく意外だったんです。同じ本読み返すことって皆無に近いんだけど、これはまた借りてきてしまった。でも、この人の以前の小説は帯を見るとなんか小難しそうで、まだ手を出してないんですけど・・・
これは著者がフランスに住んでた頃、ノミの市で買った要するにガラクタ(中にはそうでもないものもあるけど、圧倒的にガラクタが多いです)にまつわるあれこれです。
ベルギーでも、そしてパリのクリニャンクールののみの市にも行ってみたけど、欲しいな、って思ったことないんです。友達は「えっ!?これ買うの」って思うようなの買ったりしてたけど・・・。この本読んでるとノミの市で買いたいものがなかった自分がつまらなく思える。
で、読んでみて、やっぱり好きです。

三四郎はそれから門を出た  三浦しをん

今読んでる中で一番面白い。本にまつわるエッセイその他です。オタクっていうとむさくるしい、垢抜けない男の子をイメージするけど、この人って立派な活字中毒のオタクです。たいしたもんです。
この人も小説読んだ印象と私的なエッセイとで印象が全然違う。これって面白いですね。