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その名のごとく菊の花びらを模したレースです。単純なレースだけれど、流れるような線が美しいレースです。ペア数は糸の細さにもよるけれど、8~10ペアと扱いやすいレースです。バンシュのようにペア数が多いレースはexpensiveと言うけれど、このレースはまさにreasonable。
これは必ずしもお値段のことだけではなく、バンシュのレッスンでレースをデザインするときにあまりにペア数を足し過ぎると too expensive と言われあまりいい意味では使われません。いかに余計なペアを足さず最小のペア数で最大限の効果を得るかと言うことはつくる際のことを考えると重要です。
さてこのレースをつくるきっかけは Cathleen Belleville著 Chrysanthemum Lace という本がきっかけです。この本、教則本としては本当に良くできています。ボビンレースの経験のあまりない人でもわかるよう懇切丁寧に解説してあります。反対に数年経験のある人には普段当然のごとくやっていることが数ページにもわたって述べられていてかえってまどろっこしいと感じるかも。でも私は解説図の明解さもあり、この本はいい本だと思います。
今試しに作っているこの本の中のレースはアンヌマリー先生のお母様である Anna Billietさんのデザインだそうです。そうなんです、レースの写真を見てお気づきのあなた、Hexagonal Braided Ground(というそうです)を一部分つくり忘れているのです。仕方がないのでこれから糸をつけてつくります。
最後の章は Desigining Your Own Patterns で自分でデザインするためのヒント。私もこれを仕上げたら、自分のデザインを描いてみたいです。