
今まで作っていたものをちょっとお休みして、刺繍作家のkonomiさんたちとの展示会に出す作品に取り掛かる。この展示会のために急遽先日から作っていたレースを額に入れることにしたんだけど、月1回のお稽古なので仕上がるか危ないところ。かなりおうちで準備しないといけない。期限が迫ると俄然やる気になる私、お稽古からかえって早速、土台となる厚紙のカットに取り掛かる。3mmの厚さのある紙をカットするのはかなり大変。手がしびれてきて残りは明日にすることに・・・。
今回の作品は以前、トーションとロザリンで作った小さなハートに、新たにデュシェスとカンツー(風?)で作ったものを加えて4枚を1つの額に収めるつもり。同じハートでもレースの種類で雰囲気が違うのを味わってもらえたら、という意図です。こういう場合に一番、額装の威力が発揮されるように思います。
レースを額装することへの好みは人それぞれ。本来レースとは決してそれを鑑賞するためではなく衣装に使われ、それがある意味ファッションの流行の流れに乗ったからこそ、人々に求められ、価値が出て、かつては尊ばれていたんだと思う。けれど、今はもう違う。趣味として手作りのレースを楽しむ時代。その作ったレースをひと様に見ていただくとなると額に入れることはいたしかたない。大変な労力をかけて作ったレースだもの、それなら自分の思うように額に入れたいと思い、習い始めた額装はもう4年以上。ようやく今回本当の意味での日の目を見ることになります。
そして思い出すのはブルージュのアンティーク店のマダムの言葉、「私にはレースを見ることは絵を鑑賞することと同じ。あるいはそれ以上の楽しみ」私もそう思います。アンティークのレースを展覧会もしくは本で見ていると本当に飽きません。