東京タワー リリー・フランキー
決して悪い本じゃない。あれだけ読まれていることもわからないわけじゃない。でも、なんか違う。もっと、引き込まれて一気に読める本かと思ったのに、内容からいっても、そうであってもおかしくないのに、読むのにこんなに時間がかかるなんて・・・すごく期待してたのに・・・このところ昭和を懐かしむというか振り返ってあのころは・・・っていう風潮があって、うまくそのポイントもつかんでるな、と思わさせられる。ちょっと変わった環境で、母一人子一人同然で苦労して育ててくれたオカンが最後にガンで苦しみながら亡くなるとなると、これを読んで涙の1つもこぼさない人はないんじゃないかと思うし、私も涙がこぼれたけれど、もういい加減「泣かせ」の本はいいです、と思ってしまった(この本が泣かせ目的の本というわけではないけど、ま、結果的にね)
読ませる本だし、この本をきっと嫌いな人はいないと思うんだけど・・・
今日、新聞にこの本の広告が出ていて、作者のリリー・フランキーの写真も載ってました。私はなんとなく俳優の「古田新太」(この字でよかったかな?)をイメージしながら読んでたんだけど違ってました(ま、どうでもいいんだけどね)