
なので、今年のボビン初め(ぞめ)はそのテキストの中の練習パターンの試作から
製図自体は描いてる段階で何度も見直してるので直すことはほとんどありません。
ではなにを確認するかと言うと、イレギュラーに糸を動かした場合、理論上は可能な糸の動きだけれど、実際に動かしてみて予期した効果があるかどうかってこと。
この辺はいつも化学の実験を思い出すんです、私。
フランダースの初心者向けのテキストということで、基本的な糸の動きばかりを組み合わせて練習パターンをいくつか作ってみたんだけど、これはこれでなかなか面白かった。基本的な動きだから、難しくはないんだけど、それが、つくってみたいかというとちょっと退屈なパターン(それはしかたないか)
でも、規則的な動きの段階できれいにフルワーク(リネンステッチで作り出すモチーフ部分)を作ることを練習して欲しいと思います(偉そうに!)
フランダースは決して難しいレースでありません。単純な分だけ、フルワークの良し悪しがそのレースの出来を左右すると私は感じます。フランダースのグラウンドは45度の角度、その中でいかに自分の思うラインをギンプで形づくるか、糸の引き具合、手の加減が重要になってきます。でも、それは自分で経験してつかむしかないようにも感じます。
写真のレースはおまけのパターン。お花の茎の細いラインをいかにフランダースでギンプを使って出すかを実験課題にしてのパターン。ボビンの数が多いので、本来の初心者向けの練習パターンという意味では外れてしまってます。他に見本で試作しなければいけないものがいくつもあるのに、あくまでも自分の実験お楽しみを優先してしまいました。