MT-09 KYBフロントフォークメンテナンス | 山派の手帖

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先日、携帯に06で始まる見慣れぬ番号から着信が。

?また変な電話か~?

多いんですよね。マンション投資の営業とかクソみたいなのが。

暇な時だとおちょくって遊んでやるのですが、仕事中だとムカつくのよね。

一応電話番号を検索してみると、なぜかヤマハの西日本サービスセンターだと言う。

なんじゃろか~?と思って聞いてみると、数ヶ月前に購入したドリブンスプロケットに品質に問題がある可能性があり、回収したいとの内容。

なんでも極々少数のようで、個別に対応しているのだとか。

じゃあ部品送ってくださいというと、管理のためにヤマハのお店に持ち込んでくださいという。

えー買ったのヤマハじゃないんですが、というとサキヤマさんに作業依頼してみますとの内容。

後ほど連絡あり、サキヤマさんにて作業頂くことに。で今日訪問。





偏心に関するものだと言うことでしたが、目視でわかるレベルではない様子。

そりゃー見て分かるんなら流石のワシでも気づくよね。

社長から、ドリブンの削れが均一じゃないねと言われ見てみると







そう言われてみれば・・・レベル。サンデーメカニックには分からん。

しかしどこでこれ発覚したのだろうか。しかも量産車ではなく補修パーツのみらしいが。

まぁそれにしても、これウェビックで購入したのですが、ちゃんと管理しているんだなと非常に驚きでした。流石と言うかなんというか。





おかげで新品に。これで向こう数年ドリブン替える事ないな笑


午前中にこれ行ったもので、中途半端な時間に。

そんな時用に取っていた部材で暇つぶしとします。






何度めかのスタンドアップ。からの





フロントフォークを外します。納車から約二年経過しまして、一度中身のメタルやシールがどんな具合なのか見てやろうって事です。





フォークオイルは何度かやったし、予習は万全。こうしてみると特にメタルが摩耗とかは特に無かったです。

早めにオイル交換しておけばそういうものなのかも。






インナーカートリッジの共回りを防ぐためのSSTです。先端の形状が特殊。

ヤマハ純正のSSTは非常に高価なので、互換性のあるものを使用。若干寸足らずでムカつくとか笑





インパクト使うのがあんまり好きでないので、ハンドで外します。






カートリッジを取り外し。この時点で思ったのですが、ここまでバラさなくても内部の古いオイルはほぼ全量抜けています。

カートリッジの中に結構残オイルあるか?と想像していたのですが、そうでもなかったですね。

よく洗浄して逆手順で組み上げます。

と言うか、KYBのこのフォーク、すごい単純な構造で、フォークメンテ初心者にはやりやすいですね。部品点数も少ないしで。

オーリンズだとそうはいかないか?





このフォークの最も買いなのは、インナーチューブのDLCコーティングかもしれない。これはホント良いものです。カートリッジは普通なんじゃないかな笑






順番に組み付けますが、オイルシールはラップで保護してからインサート。

メンテナンスマニュアルにもこう指示されています。それほどまでに重要なオイルシールって訳ですね。







フォークシールドライバーでオイルシールを打ち込みます。

モーションプロというメーカーのインナーチューブ41Φ専用のドライバーですが、これは良いですね。非常に簡単に確実に打ち込めました。

いろんなサイズに対応した汎用品もあったのですが、これにしといて良かった。

たまたま安いのがあって入手してたのよね~半年以上前に笑






さて、今回は初めてモチュールを投入です。

セレブな油脂メーカーイメージがありますが・・・w

実際ヤマハ純正よりは高い。高いんだからいい仕事しろよこの野郎!







とぶつぶつ言いながらひたすらエア抜き。&レベル合わせ。






てな訳で完成だ。

すげー丁寧にやったので4時間程掛かってしまった。

さて、モチュールは本当に良いものなのか?楽しみですね~