既にニュースなどでご存知の方がいるのではないかと思いますが、北海道札幌市ではお亡くなりになった時に棺の中にいわゆる三途の川の渡し賃として10円玉を副葬品として入れる習慣が長年あるとの事。

10円玉が火葬の際に焼けて焦げる
か溶けて骨にくっついて骨が変形したり、火葬炉の台車を損傷させてしまうため札幌市は葬儀関係各社と市民に注意喚起を促す事になりました。
火葬炉や台車の焼き焦げ落としにはスクレーパーを使い1~2時間以上要するため、かなりの労力負担になるだけでなく焼き焦がしがあると本来の耐久年数以下になるそうです。


10円硬貨でなく5円硬貨もしくは500円硬貨を副葬品として使う地方もあるそうですがこれもNGになりますね。
硬貨の代わりに画像のように印刷した紙の六文銭か木製の六文銭を棺に入れるところが全国各地で多いそうです。
これらは葬儀会社もしくはセレモニーホールが用意します。

木製の六文銭
直径3cm
厚さ7mm
穴の直径3mm
硬貨以外にもメガネ・指輪・携帯・スマホ・腕時計・カメラ・釣竿・ゴルフクラブ・ライター・瓶・缶なども入れる事はできません。
花以外に本や写真・手紙はOKですが、厚みのある本はダメです。
火葬炉は以前は薪・石炭・重油でしたが現在は電気またはガスを利用している関係から入れてはいけないのを入れると火葬炉がショートしてしまう恐れが高くなります。
三途の川の渡し賃は正式には冥銭(めいせん)と言います。
アジア圏では紙の冥銭を使っている国があり、中国では米ドル紙幣を模した冥府銀行券というのを入れますがヨーロッパは紙でなく硬貨で瞼の上や額にのせる点からヨーロッパはまだ土葬が多いと言えますね。
画像はネットから借用しました。
