昨今、流行りの屋根の裏が木目になっているカーポートですが、1台用とか片持ちとかは、かえってダメですね。
 LIXI●社のカーポートSCとか、もう最近そればっかりご要望される印象です。確かに、これまでのポリカ屋根が丸くなったりしていた、これがあるだけで全体デザインをブチ壊すあまりに酷いデザインだったものから考えれば、私もこれらのカーポートはカッコいいと思っていました。
 しかしながら、だいぶ見慣れてきたことも手伝ってか、最近ふと通りがかりに見てしまった写真のお宅のカーポートは、同系統のものであるにも関わらず、ダサい、ダサ過ぎると思ってしまったものです。
 シンプルさ、シャープさを出したいがあまりなのか、何かバランスを欠いた華奢さになってしまって、柱も細過ぎて、全体をして、いつものアルミのペラペラな世界観に先祖返りしてしまったように感じました。
 この系統のカーポートを使う時は、1台用とか、片持ちとかは、かえって止めた方が良くて、もっとドーンとした太い柱とぶっ飛んだ梁で、せめて2台用以上でないと、せっかくのデザインがもったいないと思った次第です。
 あ、あくまで私見です、今後のデザインの際の備忘録として。
 今回はこのお宅に意見がある訳ではないので、モザイクっぽく処理もさせていただきました、お見苦しい点はご容赦ください。

 ま、そもそも、こういったアルミのペラペラなカーポートは、ヨーロッパでは見ないですよね。本物は、同じデザイン系の建物を脇に建てるガレージであり、ロートアイアンのゲートや門扉・門、車路やフロントヤードなどがセットで美しくしつらえてあります。

 そのヨーロッパですが、今晩のツール・ド・フランスは第4ステージ、早くも伝説の超級山岳ガリビエ峠が登場です。その手前はそう厳しい設定ではないので、本格的な総合勢の争いにはならないかも知れませんが、ジャブの打ち合いだけでも、かなり楽しみです。

 皆さまも、是非!

記事:ロートアイアンデザイナーT