なんだか エンジンかけただけで壊れてしまった996

「会社たたもーか」なんて穏やかでないけど、別に社長が壊したわけじゃないでしょ。
そりゃそう思うけど、このオーナー普通にこれで乗ってきたわけだし、今回もサスを換えてくれてって話だったし。。
「でも、エンジンかけただけでしょ?」
ああ、一週間ほどガレージに置いといてそろそろやるかって、動かそうとエンジンかけたらーー。なんでこうなるんかなー。。

話を聞く限り、全くこちらに落ち度は無い訳で、社長も理屈は分ってるものの、目の前の現実を見てかなり慌ててたらしい。

「そうだよなーー。別にこっちが壊した訳じゃないもんなー。
大体壊れるわけないし。エンジンかけただけだもんな」
とだんだんと落ち着きを取り戻してきた。

それからいろいろと業者間の情報、工場にかけてる保険会社の情報、自分を含めポルシェに乗っている連中の情報などいろいろ集まってきた所、以下の結論にたどり着いた。

ポルシェ996は水冷化したヘッド周りの設計が悪く、壊れるのことが多い。
壊れ方は今回と同じ、ヘッド周りの水がヒビを通して燃焼室に、それがひどくなってある時トラブルに。
そのときもしエンジンを回している最中だと、ウォーターハンマー(水が燃焼室に入って圧縮できずに、クランクや今ロッドが曲がる。)とかも起きて、エンジンは壊滅的に壊れる。

ポルシェジャパンはこの事実をひた隠しにしていて、クレームが大きい場合は口止め代わりに無償で、
それ以外は「ああー壊しましたねー。」なんて言いながら安く直していたらしい。
しかし、中古車の場合はたいてい知らん振り。
で、この事はポルシェ関係の業者は結構知っている事実で、保険屋もその事を熟知しているので
この関係での保険トラブルでは、責任はポルシェ側と開き直って保険がおりない。(実際今回がそう)
対策済みエンジンのコンプリート価格は200万~250万で、安く中古エンジンを引っ張ってくるとやっぱり同じところが壊れるので止めた方がいいそう。
という事でこのような車で今回のトラブルが起きると、オーナーはまず泣き寝入りをするしかないらしい。
この車も、既に少しづづヘッドにヒビが入っていて燃焼室側に冷却水が回っていたんだろう。それがたまたま工場で

ということだそうだ。

で、結局この車はどうなったか?
悪いのはそのエンジンの部品だけのはずだし、普通なら中古で叩き売っても150万。店で250万以上で売っている程度の車が、

たったの「20万円」で業者に引き取られていきました。

「お前たったの20万っていうけどさ、これ治す時間や手間考えたら、そんなもんだぞっ」

ほんとに車ってのはわからんねーーー。