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white river night ship

風のやまない 夜がありますように 色がいつまでも 混ざり続けますように 

心の中にもやもやとする不安にふと気がつく。
側にいって、声をきいて、背中をさすって、膝まくらしてもらったら
そのもやもやは解決する??

しないだろうな、しかも遠いことだけがわかる。

今日あったことを、驚いたささいな事件、うれしかった光
手渡されたおいしいものの事を、
誰の耳に預けることもなく、そっと記憶にしまうのだろう。
いつかその目の中に、優しい記憶を見つけられるだろう。
声の様子に、ひそんでくれれば、よりいっそう確かになる。

いつでも構わない。
また、いつか会える。
そう願っていれば、楽しみは先にあるのかもしれないから。
会わない間に、過ごした時間を伸び縮みさせて
その中で酔うのはやめそう。
心の中でなにかによりかかる、と、脆い。
どこかで生きていてくれる、ということが現実。
自分のそばにはいない、ということはさらに現実。

その現実だけが、わたしのいくつもの支えになって
時々さみしくなり、うれしくなり、励ましてくれる。
本当にそばにいる人を、改めて大切にできるようになるだろう。