3.王手放置
王手をかけられたら、玉が逃げるなど、必ず王手をのがれる手を指さなければなりません。王手がかかっているのに違う手を指すのは反則となります。
左図は先手が▲3三角と打った局面です。
この時、玉を逃げずに△3二金などと王手をのがれる手以外の手を指すことは反則になります。
この場合、△1二玉と玉を逃げるか、△2二金とするか、持ち駒があれば2二の地点に合駒をしなければなりません。
その他にも、自ら相手の駒が利いている地点に移動してしまうことも、王手放置の一種となり、反則となります。
下図は現時点で王手はかかっていません。ここで後手の手番で、△1一玉もしくは△3一玉と2三の桂馬の利きがある地点に移動するのは「自ら王手をかけた」ともいえる状態で、反則となります。
4.動けないところに駒を進める
駒が動けないところに行ってしまった場合、反則になります。
下の図の左側は、一路ずれたところに角を動かしてしまいました。
また、下の図の右側のように、成る事のできない駒が成る、というのも反則です。
5.二手指し(にてざし)
相手の手番なのに自分の駒を動かすことです。これも反則になります。
後手番の人が先手が指すより前に初手を指してしまう場合も、二手指しの一種になり反則になります。
また、指す手が無くて、指し手をパスすることもできません。
「待った」
いったん着手した手を変える行為(待った)も反則になり、基本的には二手指しなどと同じく負けになります。
盤上に置いた駒から指を離した時点で着手が完了となるため、一旦駒を動かしても指を離さなければ、その時点では元に戻して別の手を指しても構いません。
ただし、仲間同士の気楽な対局や駒落ちなど指導を目的とする対局の場合は、対局者の同意があれば例外的に許可される場合もます。
しかし、多くの人は「待った」をマナー違反とみなすため、気を付けましょう。
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