反則について
次に挙げる行為は反則と決められており、着手した場合直ちに「負け」となります。
反則行為が行われた時点ではそれに気付かずに手が進められても、

後になって反則に気付いた場合は、対局中であれば指摘された時点で勝敗が決定します。
ただし、対局相手が反則に気づかないまま投了、終局した際は投了が優先されます。

また、対局中の助言は一切禁止されますが、反則行為が行われた場合に限り第三者がそれを指摘しても構いません。

1.二歩(にふ)
同じ筋に歩がある時に、もう一枚歩を打つことはできません。
下の図の左側のように同じ筋に歩が二枚ある状態を「二歩」といいます。

なお、右側のように、歩が成った「と」と同じ筋に歩を打つのは二歩ではありません。
駒音高く美しく【将棋小説】-二歩

2.打ち歩詰め(うちふづめ)
持ち駒の歩を打って相手の玉を詰ませるのは反則です。
一例を挙げますと、下図の状態で1二の地点に歩を打てば玉は詰みますが、

持ち駒の歩を打って詰ませたので、歩を打った先手の負けになります。
駒音高く美しく【将棋小説】-打ち歩詰め1

なお、下図の場合で1二に歩を打って王手をかけても玉は2一に逃げられるので、

持ち駒の歩を打って王手をかけること自体は反則ではありません。
駒音高く美しく【将棋小説】-打ち歩詰め2

また、盤上の歩を動かして詰ませるのは「突き歩詰め」といい、これは反則にはなりません。

したがって、下図の場合で▲1四歩と歩を進めたら後手玉が詰むので、先手の勝ちになります。
駒音高く美しく【将棋小説】-打ち歩詰め3

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