次に玉を取ろうとする手の事を「王手(おうて)」といいます。
王手をかけられたほうは、玉を逃げる、王手をかけている駒を取る、離れた場所から王手をしている場合は利きの途中に別の駒を動かすか、持ち駒を打つなどの方法で王手をのがれなければいけません。
 
王手の例
下図は後手から歩で王手をかけられている状態です。
先手は、玉を逃げるか、王手をかけている歩を取る事によって、王手をのがれなければいけません。
駒音高く美しく【将棋小説】-王手1


下図の王手の場合、赤丸の部分は後手の金が利いている場所なので、そこ以外の場所に逃げるか、銀で金を取ることにより王手をのがれることができます。
なお、金には歩の利きがあるので玉で後手の金を取ることはできません。
銀で金を取った後、歩で銀を取られた手が再び王手になりますが、この歩は玉で取ることができます。
駒音高く美しく【将棋小説】-王手2

下図のように角などの離れた場所からの王手は、赤丸以外の所に逃げる他に、金が上に上がって角の利きを遮断することにより王手を防ぐことができます。
持ち駒があればそれを打っても構いません。
駒音高く美しく【将棋小説】-王手3

持ち駒を打って、王手を防ぐ駒を「合い駒(あいごま)」と言います。
盤上の駒を移動させた場合は「移動合い(いどうあい)」と言います。

下図は桂による王手です。桂馬は合駒ができませんので、桂馬を取ることができなければ、玉を移動させなければなりません。
駒音高く美しく【将棋小説】-王手4


ちなみに、「王手」の際に声を出して「王手!」と言わなければならないというルールはありません。

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