流産して考えたこと、の続き。
4本目、ついに最終回。


④許される限り、泣いて休む


私が初めて妊娠した時(結果流産にはなったけれど)、会社(課長&直属の先輩)には初めて産院に通院する前々日に伝えました。木曜日のことでした。
ようやく妊娠して不妊治療の病院も卒業し、土曜日に初めて産院に行く前に母子手帳をもらっておきたくて、金曜日の朝遅刻する許可をもらうためです。

子どもが欲しくて病院に通っていることは以前から伝えていたので、それはそれは喜んでくれました。

そして土曜日の午前中に流産が判明して、2日後の月曜日に手術決定。
お医者さんからは当初、手術から1週間は仕事を休んで安静に、と言われていた。

週明けから急遽休まなければいえないけれど、土曜日…。
迷った挙げ句、課長と先輩に状況をひとまずメールでお伝えすることにしました。
するとメールを送ってすぐ、課長から電話が。

今はもう異動してしまったけれど、本当にいい課長で私のことをそれはそれは心配してくれた。
仕事は気にせずゆっくり休んでね、と。
休日なのに電話までくれたことがとても嬉しかった。

そして手術して、1週間の自宅療養。
これまで1〜3に書いてきたことで段々と心が回復していったのもあるし、やっぱり時間が解決してくれる部分もあって。
最近「涙活」っていう言葉もあるように、好きなときに好きなだけ「泣く」ことで心が少しずつ前を向けたと思う。

手術から1週間後に就労の許可をもらうため、通院。
そこでお医者さんから、

「身体的にはもう仕事復帰しても大丈夫。
でも初めての子で流産でしょう?
精神的な負担が大きいから、私はもう1週間休むことをおすすめする。
診断書も書くけどどうする?」

と。
…会社に1週間って言ってしまった…。
さらに迷惑かけちゃうな…。
どうしよう。

ほんの数秒の間に色んなことを考えた。
でも結局もう1週間休むことにした。

自分では元気になったつもりだったけれど、お医者さんの言うとおり思った以上に心はダメージを受けているのかもしれない。

休もう。
休ませてもらおう。

職場のみなさんに申し訳ないきもちはもちろんあったけれど、有休はたくさんあったし、自分の心身を優先させてもらった。

電話で事情を説明したら、また快く休暇延長を認めていただいた。感謝しかない。


ネットを見てみると、私と同じ8週前後の流産で手術すると、1週間お休みする人が多いみたい。

※私は掻爬手術と病院で言われて、当時は選択肢がそれしかないと思って何も考えずに受け入れたけれど、私調べによると掻爬手術にも賛否両論ある様子。
自然に体外に排出されるのを待つ方法もあって、そちらの方が身体に負担は少ないそう。
ただ私の場合、心拍停止してから推定1週間は経っていたので、そこを加味してのお医者さんの判断(掻爬手術)だったのかもしれない。


長めにお休みをもらえたことで心も身体もしっかり回復したせいか、幸運なことに不妊治療病院に再度通院しだして最初の周期で新たな命を授かることができた(これが息子)。

基本的なことだけど、「休む」のはやっぱり大事だな。

これで流産して考えたことシリーズはおしまい。
でも番外編(?)があって、次回は2週間の休暇中泣く以外にやってたことを書く予定でいます。