流産して考えたこと、の続き。
3本目です。


③友人が流産していたことを思い出したこと


流産が分かって、翌々日に掻爬手術して、お腹の中にももう赤ちゃんはいないんだ…と悲しみにくれている中、ふと友人が自身の妊娠中に「この子の前にも授かった子がいたんだけど、だめになっちゃって…」と話してくれていたことを思い出した。

会社の同期だけど少し年上の友だち。周りにさりげなく気遣いができて、精神的に大人で、尊敬しているお姉さん。
彼女は結婚してほどなく一人目を妊娠、出産して、その後久しぶりに会ったらお腹が大きくてサプライズで妊娠を報告してくれた。
お腹に手をあてながら、私に気を遣わせないように本当にさらっと流産(死産だったかもしれない)したことも教えてくれた。
後に二人目(三人目ともいえる)を無事に出産したと連絡をくれた。

そこから数年が経って、私自身が流産。
悲しみの中で彼女の話を思い出したら、「あぁ友だちもこれを経験したんだ。そこからまた子どもを授かったんだ」って思って真っ暗闇にいた私の希望の光になった。

ネットで検索すれば流産を経験した人の体験談がたくさんでてくる。
もちろんそういうのも読んで共感もしたし、力ももらった。
だけどやっぱり、リアルに友人である彼女の話は私が暗闇から浮上する大きなきっかけになった。

妊娠の15%は残念ながら流産になるそうなので、友人、知人の中に他にもそういう経験をしている人はいるんだと思う。私が知らないだけで。

私が彼女の言葉に力をもらったので、チャンスがあればできるだけさらっと「流産したんだよね」って友人に伝えるようにしています。
それと同じように、不妊治療して授かったこともそういう話になったら普通に話すようにしています。

私の話が、誰かの心を少しでも軽くできていたらいいな。


流産して考えたこと、次回で最後の予定です。