私は神崎綾。
30歳、今、妊娠8ヶ月目に入っている。
優しいはずだった、旦那のまぁくん
神崎将仁、35歳。
私たちが出会ったのは5年前の夏だった…。
「綾〜!今日、仕事終わったらさ、飲み会に行かない?誘われてんだ。一緒に行こっ。」
同僚の麻由子からの誘いだった。
「飲み会?私、そういうの苦手だってば…。」
25歳になるまで一度も飲み会というものには行ったことはなかった。
だけど、IT企業に就職して3年目、ちょうど仕事もこなせる様になり、そろそろ息抜きもしたい時期ではあった。
「ね、綾さ。もう25だよ〜?このままガチガチの仕事人間でいいわけ〜??もう彼氏と別れて3年経つよね?
仕事ばっかしてないでさ、たまにはちょっとガス抜き、必要じゃない?」
麻由子はいつも明るくて、積極的で私をぐいぐいと引っ張ってくれる。
どちらかといえば、引っ込み思案な私の先導者である。
「そうだね。もう25かぁ…。息抜きにたまには、そういうのもいっかなぁ…?」
こうしてこの夜、私は初めての飲み会に参加することになった。
