ずっと一人だった
ずっとさみしかった
たくさんの人といても
二人でいても
いつも一人な感じがしていた
たくさんの友だちの中にいると
私は
「いてもいなくても
どっちでもいい人」に
なる気がしていた
誰も私のほうを見て
しゃべってはくれない
特別な人といても
私の声は
届かない気がしていた
何度さみしいと訴えても
彼が私のために
何かを変えてくれることはない
どこにいても
誰といても
私は一人だ
誰も私を
見てくれないから
誰も私を
必要としてくれないから
だからこんなに
孤独なんだ
そう思っていた
だから
このさみしさを
うめる方法を
さがして
さんざんさまよった
このさみしさを
うめてくれる人を
さがして
さんざんさまよった
さまよった
あげくに
まわれ右をした
そこに
いたのは
私だった
私が
私のことを
さみしそうに
切なそうに
見つめていた
私をずっとずっと
さみしくさせていたのは
私だったんだ
そういえば
いつも
誰かのほうを向いて
楽しいフリをして
笑っていた
私の機嫌より
誰かの機嫌に
私の気持ちより
誰かの気持ちに
私のペースより
誰かのペースに
私の好みより
誰かの好みに
私の空腹より
誰かの空腹に
笑うことも
楽しむことも
遊ぶことも
食べることも
泣くことさえ
自分よりも
誰かの都合にあわせて
私が
私を
見ていなかった
私が
私を
無視していた
私が
私を
後回しにしてきた
さみしくて
当然だ
孤独で
当然だ
「さみしいよ」
何度つぶやいても
何度訴えても
誰にも届かなかった
この声は
私が
私に
訴えていた
声だった
ああ、さみしかったね
いつも
無視してきたね
いつも
後回しにしてきたね
ごめんね
ごめんね
やっと
届いたよ
教えてくれて
ありがとう
おわり
“ひらく”を伝える。
心屋カウンセラーのうさこ、こと、古庄由佳です。
ちょうど1年前の記事だよ、と
facebookさんがお知らせしてくれたので
再アップしてみました＾＾
うさこ、はじめての本を出版します。
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