先日、ある受講生さんが
私にこっそりと近寄ってきてくださり、
こんな打ち明け話をしてくださいました。
“ひらく”を伝える。
心屋カウンセラーのうさこ、こと、福原由佳です。
「うさこさん、
実は、私の母もうさこさんと同じ
目の病気なんです。
私、母のことをずっと“かわいそうな人”
と思ってきたんですが、
うさこさんのことを見ていたら、
母は“かわいそうな人じゃないのかも”と
思えるようになりました」
先日、ある受講生さんが
こっそりとそんなふうに
打ち明けてくださいました。
それを聞いた瞬間、
私の目からは涙があふれて…。
なんだかとても、
とってもとっても
うれしかったです。
人よりちょっと見えづらいこの病気、
コミュニケーションがうまくとれないことがあります。
自由がちょっと制限されてしまうことがあります。
たくさん遊びに連れて行ってあげたいのに
それをしてあげられなかったり。
やさしくそっと触れたかったのに
がつんとぶつかってしまったり。
その方にとってもお母さまにとっても、
そんなさみしい思いもあったかもしれないなぁ、なんて
勝手な想像なんですけど。
お母さんはかわいそうな人。
そう思うことが、小さかったその方にとって
そんなさみしさの中で自分を保っていくこと
だったかもしれないなぁ、
なんてことまで想像しちゃったりして。
だけど、
してあげられないことがどんなにあったとしても
してもらえないことがどんなにあっても
お母さんはその方に出会えて
その方はお母さんに出会えて
幸せでなかったということにはならない。
幸せでなかったワケがない。
そんな気持ちになって
私まで涙があふれました。
○○ちゃん、教えてくれて、ありがとう。
＊＊＊
「かわいそうな人」
私はそう思われるのが
イヤでイヤで。
そう思われないように、
できるだけ自分の病気を隠してきた
ところがあります。
たとえ、病気を持っていても
他の人と同じことが同じようにできるように…
病気のせいで人に迷惑をかけないように…
そればっかり考えていたような
気がします。
それは、もしかしたら
「私はかわいそうな人じゃないんだ」と
証明するためだったかもしれません。
そして、その証明が必要なのは、
私が私自身のことを
「本当はかわいそうな人なんじゃないか？」と
心の奥底で疑っていたからだと思います。
私が一番自分のことを「かわいそうな人」と
実は心の奥の奥の奥のほうで思っていたから、
「そうじゃないんだ！」という証明が
いつもいつも必要だったのでしょう。
その証明に疲れ果てた頃、
心屋塾に出会いました。
そして、その証明をすることを
諦めました。
「かわいそうな人だと思われてもいいや」
その覚悟で、病気ごと自分をそのまま
少しずつ出してみました。
「迷惑かけちゃってもいいや」
はじめこそ、怖くてしかたがありませんでしたが、
（いや、今でも怖いことはたくさんありますが）
丸出しにしてみたら、とってもラクになりました。
できないことがたくさんあることが
バレてしまってもいいから、
かわいそうな人だと思われてもいいから、
やりたいことをやりたいと言ってみよう。
私にもやらせてほしいと言ってみよう。
そう思って、
恥をかきそうなほう、恥をかきそうなほうを
選んできました。
だって、そのほうが楽しかったから。
そうしたらいつの間にか、
私は“かわいそうな人”ではなくなっていたみたい。
こんなに病気の自分を丸出しにしているのに
“かわいそうな人”には見えないみたい。
うん。
やっぱりぜんぶ逆だったんだね。
そうだったんだーーーー。
私、かわいそうじゃなかったんだ～～。
よかったーーーーー。
そんなうれし涙も
あったんだろうな。
今まで“かわいそうな人かも”
って疑ってきてごめんね、私。
またひとつ自分との
仲直りができました。
(^_^)
おわり
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