“ひらく”を伝える。心理カウンセラーのうさこです。

先日、不思議なことがありました。

急に、

母の声が聞こえたんです。

***

今月は、京都のBeトレに参加させていただいて

その翌日、大阪に行きました。

なぜだかわからないんですけど、

急に、どうしても、この方 のセッションを

受けてみたくなって

急にお願いをして、大阪へ行きました。

不思議なことがあったのは、

その前。

京都のホテルに宿泊した翌朝のことです。

***

一人、ホテルの朝食を食べていたら、

急に、母の声が聞こえたような

気がしたんです。

「怖かったよ。さみしかったよ」

って言っている母の声が聞こえたような

気がしたんです。

そしたら、急に

ぶわーーーーっと涙が出てきて

「お母さん、私もごめんね」

と思う気持ちがあふれてきました。

***

「あれはいったいなんだったんだ…」

そんな放心状態で

セッションを受けにいきました。

母の声が聞こえたことを

セッション中に話すことはありませんでしたが、

話は自然と母のことにつながっていきました。

***

私、子どもの頃、

とってもとっても

お母さんに助けてほしかったんです、

小さい時から目が悪かった私は、

いろんなものにぶつかったり、

夜道で一人で歩けなかったり、

普通の人と同じようにできないことが

たくさんありました。

だけど、当時は、

家族も私自身も、それが私の目が悪いせいだとは

思ってもみませんでした。

暗いところでは何も見えなくなってしまう私は

夜道を家族と歩いていると、

ついていけなくて、よく一人ぼっちになりました。

まっくらで

どこに道があるのかわからない

どっちに行けば家族に追いつけるのかわからない

もう怖くて、怖くて、

「お母さん、助けて」

「お母さん、待って」

「お母さん、おいていかないで」

「お母さん、怖いよ」

その場でうずくまって

何度も何度も心の中で

母を呼んでいたような気がします。

そんな私のことを

両親はよく叱りました。

「もっとちゃんと歩きない」

「まじめに注意して見なさい」

私の見えている世界が

両親の見ているものと違う

なんてことを

両親は想像さえしたことがなかったのでしょう。


***

こうやって書くと

子どもとの気持ちに気づかない

ひどい親だと思われるかもしれませんが、

たぶん、私があまり一生懸命説明しなかった、

という部分もあったのだと思います。

もっともっと怖さを訴えて、

もっともっと自分の状況を説明していたら

もしかしたら、

母も気づいてくれたかもしれません。

だけど、私はそうしなかったんだと思います。

****

今から、数年前、母が

なおらない病気になりました。

母の変化に気づいたのは、

私ではありませんでした。

母の友人でした。

離れて暮らしていたとは言え、

電話もしていたし、

母の様子も知っているつもりでした。

でも、娘である私は

母の変化に気づいてあげることが

できませんでした。

たった一人で、

どんなに怖かったかな。

どんなに不安だったかな。

どんなに孤独だったかな。

そう思うと

今でも苦しい。

ただ、

私が言わなかったように

母も言わなかったのかもしれない。

そんな気がしました。

***

セッションを終えて

私も、母も、もしかしたら

「言わない」という愛情表現を

選んで生きてきたのかもしれないなぁと

思いました。

17歳の時に、今までのことが

病気のせいだったんだとわかった時、

そして、なおらない進行性の病気なんだと告げた時、

母は、大騒ぎするわけでもなく、

大げさに心配するわけでもなく

ただ淡々と事実を受け止めてくれたような

気がします。

母もつらかったのかもしれない。

母も自分を責めたかもしれない。

だけど、何も言われた記憶はありません。

***

「小さい時に気づいてあげられなくて

ごめんね」

そう言って謝ってほしかったなぁと

正直、何度も思いました。

だけど、私も今まで、

心の中でたくさん思った。

「お母さん、

気づいてあげられなくて

ごめんね」って。


***


気持ちって伝えないことのほうが

よっぽど多い。


直接言われなかったからって

愛されていなかったという

証拠にはならない。


直接言えなかったからって

愛していなかったという

ことになんかならない。


んだよなぁ。




言葉になんかならない

あふれんばかりの愛を

やっと感じることができた。

そんな気がしています。



おわりうさぎ



天音らんさん、

不思議で、変で、かっこよくて、かわいくて

本当にステキな方でした。

+++


私が

言えなかった言葉。

「待って」

「助けて」

「おいていかないで」

「怖いよ」

も、言えると癒える。

今でも言いづらいけど、

最近は、だいぶ癒えてきた

感じがしています。


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