こんにちは。
“ひらく”を伝える。ライター&カウンセラーのうさこ(福原由佳)です。

昨日で、丸2年。
あの忘れられない東日本大震災から。

私はあの日、一人、自宅で仕事をしていました。
東京にいても、あの揺れは恐ろしかった。

今まで顔も見たことがなかった
同じマンションの住人たちと初めてまともに顔を合わせ、
「どんなに恐怖を感じたか」を伝え合ったことを今でもよく覚えています。

東京にいた私でさえ、そうだったのですから、
被災地の方々の恐怖はどれほどのものだったでしょう。

身近な人が亡くなったり、行方不明になったり、
近しい方のご遺体を見なければならなかったり…
そんな経験をされた方々の悲しみの深さはどれほどのものでしょう。

どこにもぶつけようのない
震災への怒り。

何度も何度もよみがえってくる
あの日の恐怖。

震災の爪跡と一緒に暮らしていくことへの
不安。

生き残った方々が背負ってしまったものを
想像するだけで胸が苦しくなりますが、
経験していない私には、
きっと本当は想像さえできていないのでしょう。

私には何もできません。

誰かの家を建てなおすことも、
誰かのご家族を見つけることも、
誰かの不安や恐怖を消し去ることも。

ただ、あの日、私は
「ちゃんと生きよう」と思いました。
「精いっぱいに生きよう」と思いました。

生きたいのに命を奪われてしまった人が大勢いる。
生きていてほしい人に先立たれてしまった人も大勢いる。

だから、生かされた私は
せめて、ちゃんと生きよう。
自分に嘘をつかないで。

そう思ったのをよく覚えています。

その東日本大震災のちょうど一年後
2012年3月11日に
私は、心屋塾のカウンセラーとして認定をいただきました。

自分に嘘をつかないで生きるってすごく勇気がいる。
でも、その勇気の出し方を、
私は心屋塾で学んだのだと思っています。

そして、その自分が学んだことを
たくさんの方に知っていただくことが
今の私のお仕事だと思っています。

心屋塾では、オープンカウンセリングという奉仕活動をしています。
相談に来られた方々からいただくお気持ち金を
東日本大震災の義援金として寄付しています。

心屋塾/オープンカウンセリング
托鉢とオープンカウンセリング

ささやかながら、私もカウンセラーの一人として
その活動に継続的に協力させていただけることを
心からありがたく思います。

復興3年目を迎えた日に、
私はカウンセラー2年目を迎えました。

今年は、5月に仙台へ行きます。
心屋塾の初級セミナーを担当させていただきます。

あれから2年たった今でも私には何の力もないけれど、
知ること、忘れないこと、
そして自分のできることで関わること、
ただ、それをさせていただけたらなぁという気持ちでいます。

あの日に思ったことを忘れないで
自分に嘘をつかず、私がまず私らしく生きていけますように。
それで誰かのお役に立てますように。

新しいスタートの日に、
願いを込めて。