今までは企業から配布された名刺と、
自作の名刺を使ってきたが、初めての外注。
10月、大好きな画家・ミカエヒカリさんの展示会があった。
福岡で開催されるので、カラーコーディネーターの久保田みきさん、
Webデザイナーの山本なおこさんも誘い、一緒に観に行った。
ランチをしているときに、名刺プランニングのモニターの話を聞き、
ちょうどいい機会だなぁと思って、その場で申し込んだ。
ランチの後は別の人と会う約束があったので、
限られた時間でヒアリングを受けた。
その後、メールで何度かやりとりをして創りあげていった。
私の仕事の内容、ミッション、やりたいことを「色」で表現すると、
紫、ターコイズ、黄色、白になった。
丁寧な提案書をいただき、色にも言葉があるんだなぁと感心した。
同じ紫でもたくさんの色合いがある中、
みきちゃんが指定したのはキリッとした高貴な紫。
私が「もうちょっと薄いラベンダーとかは?」と言っても、
「イメージはこの色なんです。濃いほうがいいんです。
仕事はこの色でやってください!」
と、絶対的な自信を持って提案された。
プロの底力を感じた。
ターコイズは、光を表す黄色を混ぜて、柔らかなブルーグリーンになった。
これがパーソナルカラーとして、裏面に使われている。
そして、統合を表す白。
この3色をロゴマークに使っている。
ロゴマークは、自分で結んだ作品「かごめ結び」から起こしたもの。
私がライターの仕事以外に、結び手芸の講師をやっていることを話すと、
「せっかくなので、作品をロゴに使いましょう」と提案された。
そんなこと、今まで全然思いつかなかった。
このアイデアのおかげで、自分のやっていることがすべて結ばれた気がした。
デザイナーの山本さんのセンスは、本当にすごいなぁと思う。
手作り風の微妙なラインまで表現してくれた。
仕事が丁寧で、ムダな動きがなく、やりとりしていて気持ちがよかった。
2人のプロの力を借りて、完成した新しい名刺。
屋号は「Writing Office 結」。
キャッチコピー「ひと・もの・ことを結び、価値と感動を伝えます」。
片書きは「ライター」。
個人事業主の場合、「代表」と入れる人も多いが、
自分にはしっくりこない。
やっぱり、明確な役割を持った専門職であり続けたいな、と思う。

掌におさまる小さな紙切れが、まるで自分の分身のような存在になった。