奇遇ですね | ライター海江田の 『 シラフでは書けません。 』

奇遇ですね

今日は昼から赤羽スポーツの森公園競技場へ。
今年初めてブリオベッカ浦安(関東サッカーリーグ1部)の試合に行った。
対戦相手はFC KOREA。あれ、そういやこのカード、去年も見たな。

竹中公基、田中貴大、がんばってたねえ。
特に貴大の俊敏な動き、突破力はやはりここでは抜けていて、上のクラスの選手なんだなあと。
つうことは、もっと相手を圧倒しなければいけないんだろう。
浦安は終始押しまくったがゴールを割れず、終了間際に失点。
痛恨の2敗目を喫した。
ルーキーの相馬将夏は、後半残り10分を切ったあたりで投入された。
初ゴールが待ち遠しいぞ。

敗戦にがっくり肩を落としていた都並敏史さん(浦安テクニカルディレクター)だったが、帰るときにはいつもの元気で「南米選手権行ってくるよ」。
おっ、スカパーの解説っすか。楽しみ。
「違う。勉強してくるの。全部自腹だかんね!」
そりゃけっこうなことですけど、ついでに解説もやってほしかった。
南米の空気に、都並さんのノリはばっちり合うんだよ。

十条の喫茶店で時間をつぶして、夜は等々力競技場。
J1第13節、川崎フロンターレ vs サガン鳥栖。
川崎が3‐2で勝利を収めた。

杉本健勇は2ゴールを挙げ、勝利の立役者となった。
ミックスゾーンの囲み取材で、あれこんなんだっけ?
声ちっさ。中森明菜かよ。
にじり寄る報道陣、5ミリずつ後退する健勇。
囲みの輪がちょっとずつ移動するのが可笑しかった。
やや通りにくい声質、周りの喧騒もあろうが。
活躍したときくらい、もうちょい声張ったがいいよ。
これからもっと人の多い代表のほうもあんだしさ。

ゴールマウスに立つ新井章太には、なんかこう胸に迫るものがありました。
だってここ、J1の強豪チームでっせ。
プレーから立ち現われてくるものがあって、それは人間性や積み重ね、これまでの歩みすべてかもしれず、しばし見とれたよ。
相手に2点は許したが、終盤、豊田陽平の決定的なシュートを防ぐビッグセーブを見せた。
「あそこはよく身体が動いてくれました。(菊池)新吉さんのトレーニングのおかげです」(新井)

奇遇にも、ヴェルディと縁のあった選手がそろってお立ち台に立つ、うれしい一日でした。

偶然といえば、昨日と今日たまたま続けて読んだ島本理生の『よだかの片想い』(集英社)と、平田オリザの『幕が上がる』(講談社文庫)が、宮沢賢治つながりでやんの。
平田オリザは、戯曲『東京ノート』以来だったが、予想した以上によかった。
よかっただけに、本広克行&ももクロの映画は見るのがこわくもある。
予告編を見る限り、う~ん違う気が……。
てっきり、ガルルは緑のコがやるものとばかり決めつけていた。
『よだかの星』は、一番好きな童話だなあ。