『レポCD A面、B面、赤面!』リリース | ライター海江田の 『 シラフでは書けません。 』

『レポCD A面、B面、赤面!』リリース

『レポCD A面、B面、赤面!』 (ワーナーミュージック・ジャパン)が発売中だ。
ノンフィクション雑誌『季刊レポ』が総力を結集し、直木賞作家・角田光代も特別参加。
14名の書き手が70~80年代ヒット曲を選び、44ページのブックレットに青春の恥ずかしい思い出を詰め込んだ
コンピレーション・アルバムである。

こないだ北尾トロ編集長の事務所で発送作業をして「やったね、うれしいね」とみんなで言い合いつつ、「ただでさえCDが売れない時代に、こんなヘンテコリンなもンよく出せたなあ」と一部が感心していました。


レポCD

『レポCD』の内容とご購入はこちら。


僕の場合、候補に挙げた曲がことごとくダメで(版権の許諾が下りなかった)、6曲目でようやくクリアした。
第1希望は、リチャード・マークスの『ライト・ヒア・ウェイティング』。
これがね、ビンタを2、3発張りたくなるほどに女々しい歌なんだ。
ずっと君を待ってるよ~。要はそれだけ。
ちょっと聴いてみ。




レポCDの企画に参加できることが決まり、僕は先走ってしまった。
高校生の頃、つかまり立ちみたいな恋愛をした女性に電話取材までしたんだよ。

「あんさあ、おれがジュークボックスで鬼のようにこの曲をかけとったの憶えとる?」
「なんそれ、いっちょん憶えとらん」
「やっぱ伝わっとらんやったかあ」(伝わるかいっ)
「でもその歌は知っとう。好き。いい曲やん」
「なんで?」
「旦那と付き合っとるとき、よくカセットテープをくれたとよ」
「まさか」
「その曲が入っとった。だから憶えとっちゃんね」

そうか、そういうこともあるわな。
おかしくって、久しぶりに話しながらげらげら笑ったねえ。

ボーイズ・タウン・ギャングの『君の瞳に恋してる』も捨てがたい一曲だ。
これは大学時代の恥ずかしい思い出につながる。
とりあえず、この映像を見てほしい。




男のバックダンサー、ひどすぎない?
たいして鍛えられてないボディに、何よりこれだけキレてないダンスってなかなか見ないよ。
たぶん一夜漬けだね。特に右側は探り探りもいいところだもん。


最近、僕は気分がささくれ立ったときにこれを見るようにしている。
妙に元気が出るんだよ。


●掲載情報
ヒビレポ連載始めました。
『借りたら返す!』第1回
『借りたら返す!』第2回