吉報を待ちます | ライター海江田の 『 シラフでは書けません。 』

吉報を待ちます

今日は、JPFAトライアウト(第1回)の取材で、フクダ電子アリーナへ。
東京ヴェルディの常盤聡、田中貴大、舘野俊祐は午後の1本目に登場した。

びっくりしたのは常盤のゴールだね。
裏に抜け出してパスを受け、相手と競り合いながら左足でゴールに流し込んだ。
どうしちゃったんだい、見事すぎるよ。
態勢を崩しても無理が利く、彼の良さがよく出ていたプレーだ。
身体もキレてたねえ。
田中、舘野もまた、いいパフォーマンスを見せていた。
吉報を、待つ。

冨樫剛一監督や強化スタッフも視察に訪れていた。
どのポジションを重視して見ているか、補強ポイントについて訊ねる。
「前の選手については……」
やはり、まずはそこですよね。
「現有戦力を残せれば獲る必要はないと思っています。一切、リクエストは出していません」
しょ、正気ですか、監督!

冨樫監督はこういうところが面白いんだなぁ。
フツー言わないんだよ、そういうの。
言質を取られるみたいに警戒して。
記者が監督に向かって、マジっすかと訊くこともあまりない。
つうことは、菅嶋弘希、前田直輝、南秀仁、高木大輔といった若き面々を一本立ちさせるイメージ。
「絶対にさせます。ちゃんと点は取れるようになる」
そこまで言われちゃ、よろしく頼みますと言うほかない。

一方、長いシーズンを戦うわけで、チームのデザインは別角度からの視点が必要になる。
全体を俯瞰したうえで、リスクヘッジの発想も大事。
「主要な目的はセンターラインの強化。終盤の11試合で7得点。通常、強化の視点からここに手当てをしないのはありえない」(竹本一彦テクニカルディレクター)
どうやら攻撃的なポジションに、ブラジル人選手の獲得に動いている模様。
交渉がうまくいって、かつヒットであることを祈りましょう。


●掲載情報
『週刊サッカーダイジェスト』NO.1315 12月2日発売号
ブラインドサッカー世界選手権2014リポート「エポックメイキングな大会」を寄稿。
かねてより興味を覚え、この大会でばったり再会したドイツ大使館の須藤恒平さんにも登場してもらいました。
たぶんね、この人のドイツサッカー愛は日本一だよ。