おっちょこちょい
目が覚め、枕もとの時計を見る。
針は、2時を少し回ったあたりを指していた。
あれ。
どうして、こんな時間に……。
やっちまった、と飛び起きた。
今日はランドで午前練のあとに取材が入っていた。
半端な寝過ごしではない。
いつもなら、とりあえず煙草を一本吸って頭を整理するが、その余裕もなかった。
担当者にすぐ電話をかける。
「すいませんッ。いま起きました!」
「ど、どうしたんですか?」
カーテンを開けると、暗い、光が見えない。
そうか、世界が終わったのかと思った。
この期に及んでなお、現状を認識できずにいた。
まだ夜ですか、そうですか。
あーよかった。
夜分に携帯を鳴らした非礼を詫び、電話を切った。
12日に帰国してから、やや慌しい。
一昨日、サポーターズクラブ会報誌『ヴェルディズム』で、土肥洋一と大黒将志の対談。
昨日、『サッカー批評』で小湊義房社長のインタビュー。
今日、『ヴェルディズム』の取材。
香港で目的を無事クリアできた安心やらプレッシャーやらで、頭がとっちらかっていたらしい。
あーよかった。