2025年11月1日と2日の2日間、虎ノ門にて腎臓病薬物療法学会が行われました。
派遣薬剤師の私が学会に参加して感じたことと、学んできたことをまとめておきたいと思います。
感想
2日間とも行きましたが、総じて病院薬剤師が多い!
薬局薬剤師、肩身せまいー。
増してや派遣薬剤師、初参加の私。
ミジンコになったような気分でした笑
それでも、薬局薬剤の発表や、薬局薬剤師に向けた発表もありましたよ!
参加してよかったと思っています。
学び
一番印象に残ったのは
腎機能による用量調整を行わなかったことにより副作用が起こっているという内容です。
聴講したシンポジウムの中で、何度かその話題が出ていました。
メインはバラシクロビル。
ピルシカイニドも話題に上がっていました。
バラシクロビルに関しては、詳しい調査がされており、
クリニックから処方されたバラシクロビルにおいて、過量投与となりAKIに至る例が多いとのこと。
また、バラシクロビルでのAKIは年間100件以上の報告があるとのこと。
バラシクロビルでのAKIはそんなに高頻度で起きていたなんて!?
私、初耳でした。
薬局薬剤師はAKIが起こった事実を知らないのです。
なぜなら、AKIが起きたときにはクリニック又は大きな病院へ行くからです。
唯一私たちが知ることができるのは無事退院して、元気になってから。
それでもバラシクロビル処方後、時間が経過していたら気づくことができませんよね。
薬局薬剤師がもっと腎機能を確認しないといけない!
私はこれまで、「腎機能の低下を指摘されたことがあるか」までしか確認できていませんでした。
また、これまでに「指摘されたことがある」と答えた方はいらっしゃいません。
でも、これでは高齢者の腎機能低下が漏れてしまうと気付きました。
AKIに加担してしまっている可能性を考えると、震えます・・。
このままではいけないと感じました。
今後の実践
では私なりに、今後どうしていくか。
課題と対策を考えます。
①薬局薬剤師は検査値がわからない
→日頃から検査値を聞くようにしておく。
高齢者であれば腎機能低下していると考え、受診している内科へ検査値を聞く。
②内科に検査値を聞いたりする薬剤師が周りにいない
→まずは自分が率先してやる。
きっとやる人が出てくれば、周りもついてくる。
皮膚科からのバラシクロビル処方時は必ず内科へ確認する。
③内科からバラシクロビルが出ている。検査値不明。
定時薬をもらっているクリニックだから検査値承知しているはず。大丈夫だろう。
→(一番悩む例ですが・・よくあるんです。)
高齢者:念のためクリニックへ問い合わせて腎機能を教えてもらう。
高齢ではない場合:腎機能低下を指摘されたことがあるか確認をする。(これまで通り)
この3点を改善し、より適切な薬を渡せるよう努めたいと思います。
まとめ
学会、とっても有意義な時間でした。
また来年も腎臓病薬物療法学会にいきたいです!
いつか学会発表とかできるかなー?とか考えました。
来年こそは、参加者さんと話すんだ!(←レベル低い)
私は派遣薬剤師だけど、薬局薬剤師です。
もっと学んで、処方提案とかできるような人間になりたいものです。
道のりは長いです笑
あとはアカデミックディテーリングも勉強していきたいと思っています。
来年7月~の研修、楽しみだなー!
読んで下さりありがとうございました。
今後も勉強がんばるので、皆様助言をください!笑