子どもが3歳になるまでテレワークができるような仕組み作りを企業に対して努力義務とする。
そんなニュースを見た。
(元ネタはこちら→3歳までテレワーク努力義務 仕事と子育ての両立支援 (msn.com))
働き方の見直しという点では賛成だ。
本当は子育て中の親だけでなく、今後全世代にも広まるべきだと思う。
そのための一歩として考えると賛成できる。
仕事とは本来、会社の利益を上げることであり、時間通りに決まった場所に出社することではないはずだ。利益が上がれば必要ないのではないか?今やどこでも仕事ができる世の中なのにどうして定時出社等と縛りをつくるのか。
いつまでたっても日本の”伝統的な働き方”が残っていては、生産性が下がるのも仕方ない。
生産性を最大限発揮するためには、実力主義も必要なのではないか。
定時出社が美徳などという感覚をなくす必要がある。
とはいえ今回の一件が次につながるかどうか・・不安は大きい。
賛成とはいえ、懸念も大いにある。
仕方ないのかもしれないが、努力義務という名の企業への丸投げだ。
コロナ渦のテレワークで効率下がったからと言って出社を求める企業もあるようだ。そう言った企業が3歳までテレワークを導入してくれるのか。
しかもそもそも、この仕組みを導入できるのはテレワークのできる職種に限られる。
テレワークを導入できる職種は主にIT系であり、飲食や接客業ではほぼできないだろう。
実際、日本のテレワーク利用割合はわずか30%だ。
(詳しくは総務省|令和4年版 情報通信白書|テレワーク (soumu.go.jp)参照)
私もテレワークできない業種の1人だ。
いま世界はITを基盤とした生活に移行しつつある。
ここからは私の妄想だが、
日本政府はIT業界をより促進したいのかもしれない。
IT業界に対してテレワーク導入等働きやすさを加速させ、人材が流入するようにしているのかもしれない。
テレワークできない業種の人間は置いてけぼりか?一応社会の基盤として働いているのだが。
それとも政府の人間の周りはIT系ばかりで、現場で働く人間の実態を知らないのか・・。
テレワークができない仕事がなくなる訳がない事実を認識し、今後はそういった人間に対しても何かしらの手段を考えて欲しい。
ついでにもう一つ。
お子さんのいる親に対して制度をつくるのであれば、セットで現場を支える側への補助制度も導入してほしい。制度を作るのが難しければ、各企業に対応を促してほしい。
今現在、子育て支援を導入するだけでフォローする側の人間への配慮が追い付いていないように感じる。
企業ごとに対応しなければならないことだが、企業がどうも乗り気ではない様子。企業側は「国が導入しろというから導入した。」そんな返答が来そうなものだ。
気持ちよく子育てしてもらうためには、現場の負担が増えることがあってはならないはずだ。
私は独身なので子持ちの親をフォローする側だ。負担があるのも仕方ないと思って受け入れている。というか無言で受け入れるしかない。不満を言ってはいけない雰囲気がある。
自分の番が来る時が来るからと、我慢をしているのが20~30代の本音だろう。
私個人としては将来子持ちになったときに他人に負担をかけると思うと、やっていける自信がない。
他人に負担をかけてまで自分が子どもを産む価値はないと考えている。
子育て支援については課題がてんこ盛りだ。
今後も経過を見ていきたいと思う。
皆が安心して生活できる社会になることを願っている。
