国民税負担率が46.8%だとネットニュースになっていた。

 

率直な感想として 高い!

 

年収の約半分が税金として徴収されていることになる。

 

 高い 

その言葉の裏にはこれから生活していけるのか、どんどん取られて使えるお金が無くなってしまう、出費や負担ばかり増える、といった不安がある。

 

そもそも高いのか?他国はどうなんだい。まず確認してみる。

 

世界と比較して日本の税負担はどの程度か?

私たちの負担割合がとびぬけて高いのであれば負担を減らすのが正解だろう?

 

世界と日本の税負担について調べてみた。

国民負担率の国際比較(OECD加盟35カ国)sy202102c.pdf (mof.go.jp)

 

結果、日本の税負担割合は世界と比較しても大差なかった。

飛びぬけて高いわけでも低いわけでもない。

 

国民税負担率は社会保障負担率と租税負担率の2種から成る。

国民税負担率のうち、社会保障負担率における割合を調べてみた。

結果は他国よりも多少高めといったところか?(35ヶ国中6位)それでもずば抜けて高いわけではない。

 

データを見ても世界各国と大差ないことが分かった。国民負担が高いのは日本だけではなかった。

国民税負担率そのものが私たちの不安を掻き立てるわけではないのかもしれない。

 

それではなぜ私たちの生活はこんなに苦しく感じるのか。

税負担が上がると聞くと憂鬱な気分になるのはなぜなのか。

 

私の考え

ここで一つ仮説を立てたいと思う。

私は専門家ではないので一つの意見として聞いてほしい。

私が私生活で実感していることから推察してみる。

 

国民税負担が46.8%と聞いて不安な気持ちになるのは、

安定志向にならざるを得ない日本の空気感が原因かもしれない。

 

終身雇用が崩壊し、老後2000万問題といわれてから数年。

老後2000万問題は言い過ぎだったと後に釈明していたが、もう遅かった。言葉だけが独り歩きしてしまった。

国が考える老後の資金は、今でも退職金を当てにしている。しかし退職金がない会社は年々増えている。

年金制度も改悪された。受給開始時期が延期され、繰り上げ受給するのであればその年月分年金が減っていく。

 

私たちの不安は加速し、安定を求め貯蓄するようになった。

内なる自己による脅迫から来る規制だと思う。(うまい言葉が見つからない。)

とても強力な呪縛のように思う。

 

この考え方が結果として

税金が上がる=手取りが減る=貯蓄に回すお金が減る=いつまでたっても貯まらない

→不安を感じる

という思考を作りだしたのではないか。

 

結局私たちは、自分たちの将来が明るくなるのであれば喜んで税金を払うのかもしれない。

 

将来に投資する姿勢をもっと大々的に打ち出して、国民の不安をこれ以上あおることのないよう政府の方々には努力していただきたい。