こんばんは、エマです。

 

 

久しぶりに映画館に行って、

新海誠監督の新作『すずめの戸締まり』を観てきました。

 

 

↓劇場で配布された『新海誠本』

 (監督や主演声優へのインタビューが掲載されてます)

 

 
 
尺は2時間だけど、色んな要素が詰め込まれており、
展開のスピードが非常に速い。
 
 
他の映画だったら、ここは間がとられるだろうな~というシーンでも、
キャラクターがさくさく喋って説明してくれます。
 
 
全体的に疾走感あふれ、
震災をテーマにしていながら、
観終わった後の爽快感がありましたキラキラ

 

 

それにしても、

主人公の鈴芽ちゃん(女子高生)

彼女と一緒に旅をすることになる青年、草太さん(大学生・イケメン→椅子)

 

2人の成長物語も、ラブストーリーも

微笑ましく見られるのですが……ニコニコ

 

 

世代的に、彼女や彼の視点よりも

鈴芽の保護者である叔母の環(タマキ)さんのほうが

感覚的に近いのだなぁと感じました。

 

 

『君の名は。』(2016年)のときは、

主人公2人の目線に入り込む感じの作りになっていたけれど、

前作『天気の子』(2019年)から、

主人公よりも上の世代の主要キャラクターの視点も入ってきて、

今回もその色がより濃くなっていたように思えました。

 

 

新海監督自身も、

『新海誠本』のインタビューの中で、

鈴芽と環の関係性について、以下のように語っています。

 

 

『君の名は。』を作った40代前半の自分では興味が持てなかったモチーフなんです。

自分の子供がある程度の年齢になってきたとか、

単に自分が歳を取ったということなんですが、

裏を返せば、49歳の今の僕にはもう『君の名は。』のような映画は作れない。

運命の赤い糸のような物語は、今の自分には当時ほどの強度では作ることが出来ません。

同時に、『すずめの戸締り』のような物語は、今でなければ作ることが出来なかった。

『君の名は。』の頃の自分には届かない深度に、『すずめの戸締り』はあると思います。

 

 

物語の途中、心を操られた環が鈴芽にぶつけた言葉、

 

若くして姉の子を引き取り、

育てることの苦労を考えれば、

可愛い・愛しいだけではなかったでしょうショボーン

 

それは本音だけど、それだけじゃない。

 

 

自分自身が高校生の頃、

40代なんて完全にできあがっている大人だと思っていましたが、

そうじゃないんだよね。

 

 

大人としての分別があるからこそ、

人間としてはまだまだ未熟なところもある自分が

歯がゆく、

 

若い姪の気持ちも分かるからこそ、

それを止めなければならない立場であることが

もどかしい。

 

 

でも、

最後ふっきれたように、

鈴芽を後ろに乗せて全力で自転車を漕ぐ環さんの姿が、

清々しかったのでした照れ