こんばんは、エマです。

 

 

生まれながらにして、女の子にはお姫様願望がある。

 

 

オーガンジーのリボン、ふんわりと広がるスカート、ディズニープリンセスのような衣装をまとって喜ぶ、

年端もいかない少女たちを見ていると、そう思わされます。

 

 

 

 

世が世なら姫と呼ばれるのが相応しい家柄の人はまた別格として。

 

生まれた環境が女の子1人の家だったとか、親が溺愛してくれる人だったとかでもない限り、

少女たちのお姫様願望は、生育過程で抑圧されてしまうことが多いと思います。

 

自分より可愛く、美しい女性との比較競争にさらされ続け、

人から直接的に言われないまでも、女性たちは

「人からどう見られるか」という視線に、嫌が応でも、敏感にならざるを得ません。

 

 

ほとんどの元お姫様たちは、空気を読んで、

自らに「私は普通」という烙印を押し、

かつての憧れを胸の奥底に封印するでしょう。

 

 

それが個人的な恋愛という閉じた場で、再び活力を取り戻すのです。

まるで魔法のように。

 

私と彼の一対一の世界では、誰でも地位など関係なく、お姫様になれる可能性がある。

胸の奥に秘めていたあの

 

姫扱いされたい!

私はプリンセス!

 

という恍惚の体験、陶酔感を味わえるのです。

 

だから多くの女性の人生においては、

恋愛が大きな比重を占めるのかもしれません。

 

 

年齢には関係なく、

お姫様願望を胸に秘めた女性は多いと思います。

 

 

恋人や夫を選ぶのに、

 

「私のことを姫扱いしてくれる男性じゃなきゃいや!」

 

という条件をつきつける女性は、けっこう多い。

 

 

彼女たちは無邪気です。

 

実際、結婚しても、母になっても、何なら祖母になっても、

夫のみならず周囲の男性に姫扱いされ続ける女性は存在します。

 

 

それは血筋でも容姿でも地位の問題でもなく、

おそらく、彼女たちの精神性が成せる技。

 

 

そして、かいがいしく姫の世話を焼き、守る男性たちは、とても幸せそうです。

 

 

一方で私は、昔から「自分の能力を評価されたい」という情熱に取りつかれていました。

 

 

(私は男の子のほしかった父から「長男」として扱われることが多かったし、

夫に失望した母の疑似配偶者にされていたので、

 

男性に負けてはいけない、

男性より優れていなければいけない、

 

というかなり強烈な意識を植え付けられていたため、

過剰なかたちで出た可能性もあります)

 

 

姫なんて、お飾りじゃないか。

 

もっと美しく若い女性が現れたら、すぐに心変わりされてしまうかもしれないじゃないの。

(大奥や後宮のイメージ)

 

一方で、

有能な軍師であれば、ずっと殿を支えていられる。

私を見出し、重用してくれる人のそばにいたい!

この人!と思える主人がほしい。

 

軍師と言えば、諸葛亮孔明さま。

 

 

これをお姫様願望のある女性に話すと、

 

「それって自分が尽くすってことでしょ?そんなの、卑屈だよ」

 

と即座に否定されてしまいます。

 

 

確かに私は自己肯定感が低く、色々とこじらせていたので、

尽くす女性が好まれるという思い込みもあったことは否めません。

 

 

ただ、この嗜好に関しては、

けっして奴隷願望からではありませんでした。

 

 

なぜなら、実際の戦略を立てるのは私だからです。

 

要するに、

「俺には戦況がよく分からないけど、信じているから任せる!」

と言ってもらいたいのですキラキラ

 

表向きは殿を立て、

自分がうまく立ち回り、

彼に天下人になってもらいたい。

 

彼の無事を祈って家で待つだけではなく、

ともに戦って、ともに成功したい!

 

 

最古の女将軍・女軍師と言われる殷の婦好のように。

あるいは、木曾義仲とともに戦った女武者巴御前のように。

あるいは、男装してまで夫とともに戦場に行った女性考古学者ジェーン・デュラフォイのように。

 

 

う~ん、私は体力には自信がないから、

物理的な戦闘ではなく頭脳戦のほうを希望しますが。

 

 

そうすれば、殿は私に感謝し、

「ここまで来ることができたのはお前のおかげだ。真の功労者とはお前のことだ」

と泣いて感謝するだろう。

 

そして私は彼にとって取り換えのきかない唯一無二の存在になれるのだ!

……という甘美な妄想(うっとり)ラブ

 

 

これ、今にして思うと、

「天下とる」とか「成功する」とか、

完全に劫財帝旺の素質が溢れ出てるわ~笑い泣き

 

 

そして今では、

自分が女王になって

有能な(私が不足している能力を補ってくれる)部下を

従えるのもいいなあと思えてきましたハート

 

 

 

でも「女王様になりたい」って、

「お姫様になりたい」よりもだいぶん強い圧を感じるし、

色々誤解を生みそうなので、胸におさめておきます。

 

 

これを正直に告白して、

二つ返事で賛同してくれる男性が現れたら

その人が私のパートナーなのかもしれない。