「私は宿命的に放浪者である」
林芙美子『放浪記』
はじめまして、エマと申します
私は、物理的に放浪したわけではありませんが、精神的にはかなりの放浪の人生を送ってきたと思います。
地方在住のアラフォー。
毒親育ちです。
婚活歴は10年になりました。
「十年一昔」という言葉があるけれど、その期間を懸命に婚活に費やしてきたと考えると、なかなかに重みがあります。
友達の子どもも、いつの間にやらみんな小学生
思いつく限り、色んな活動をしてきました。
合コン
街コン
紹介(友人知人、お見合いおじさんおばさん経由)
婚活パーティ
趣味の活動
勉強会
大手結婚情報サービス
結婚相談所
婚活アプリ
ファッションコンサル
メイク講座
セミナー
コンサル(自己啓発系含め少なくとも8つ。単発講座入れたらそれ以上)
カウンセリング
かけた費用は、オプションフル装備の車が余裕で買えるくらい
それを丸々、目に見えない何かに払ったと思うと、単なる事務系OLがよくもまあつぎ込んだものだと、我ながら感心してしまいます。
ブランド物の装飾品やバッグにもあまり興味がなかったけれど、興味をもてるほどの余裕がなかったのかもしれません。
たまに、かけてきたお金を全部貯金や投資に回していたら、今ごろいくら溜まっていただろう……と考えるときもあります。
メリットとしては、結婚詐欺に遭ってもとられるものがないことかな
見事成婚した暁には、体験談をブログに書いたり本を出したりしたいものだと妄想していました。
これだけ苦労した経験を、同じように婚活という戦場で苦戦する女性たちに伝えたい。
何かの役に立てたい!
そんな思いを抱えながら、ひた走ってきました。
だが、しかし。
あいにくと、現在、私はまだ独身です。
いつの間にか人生100年時代になっているから、まだまだ先が長いとは言え、果たして自分がこの先何年生きるのか、誰と(あるいは一人のまま?)どんな人生を送るのか、先が見えない。
でも、そんな状態なのに、婚活を始めた当初の痛々しい悲壮感はだいぶ薄らぎました
否応なく自分自身と向き合わされ、何度も課題や問題に直面しては乗り越えるという作業。
それを私は、婚活というものを通して繰り返し経験してきました。
それにより、少しずつ少しずつ、自分の中にあった生きづらさの原因が崩れてきたからです。
長きに渡る悪戦苦闘の末、結婚というかたちでの成果は出ていない。
けれど、ここにきてふと思いました。
もしかして、そういう過程を書いてみてもいいんじゃない?
別に、結果がどうあれ、婚活を通じて自分と向き合ってきたことは事実。
そこで知ったこと、体験したこと、感じたことはたくさんある
巷には、華やかな成婚者の体験談も、キラキラした婚活記録もたくさん溢れている。
でも、1つくらい、こんな記録があってもいいんじゃないか。
![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/017.png)