地元に帰ったのは、半年ぶりだった。


 最後に地元の駅を訪れたのは年始のあいさつに実家に帰ったとき。それでも駅中は探索していなかったので、記憶に残る景色とはだいぶ変わっていた。


 改札から出てすぐ右にあるCDショップがなくなっていた。

 街中でよく見かけるカフェになっていた。何枚もCDを買ったし、MDもイヤホンも買った覚えのあるショップが面影も無く消えてしまった。


 左側にある本屋はそのままだった。少なくとも、改札から出てぱっと見た感じでは変わりないようだ。

 懐かしかったので、時間つぶしもかねてぶらぶらする。

 本屋というのは不思議なもので、店舗によって波長が合えば面白かったり、違うとそうでもなかったりする。

 好きな作者の本を一つ確保して探索していると、奥にあったはずの漫画コーナーがなくなっていることに気づいた。

 配置が完全に変わっている。一瞬自分がどこにいるのかわからなくなった。

 

 自分が故郷を離れている数年の間に、たくさんのものが変わっていた。

 駅地下のスーパーも様変わりしていたし、学校の帰りに寄り道していたゲームセンターもなくなってしまっていた。

 坂の上にあるデパートでは、2階分を長いこと占領していた家具屋がなくなりたくさんの店舗が入っていた。

 変わらず残るものもあったが、少しずつ生まれ育った街が変わっていくこと。思い出の景色がなくなることが寂しいと思った。