10年前、全頭脱毛症の治療をしないことを選んだ私ですが、でもそれを後に少し後悔します。
→全頭脱毛症の治療は効果が無い?

脱毛症になり、髪の毛はもちろん、身体中の毛が抜け落ちてから5年くらいたった頃。
私の髪は少し生えてきていました。

治療を全くしていなかったので、ずっと放置していた状態ですが、芝のように短い毛が、まだらにチョロチョロと生え始めてきたのです。
頭全体の3/1くらいは生えてきました。

まつ毛や眉毛、手足の毛は、いつの間にか完全に再生していました。

その時、私は「精神的ショックが薄れてきた証拠なのかな?」と思いました。

先輩のことも赤ちゃんのことも、忘れた日は1日たりとも無かったです。

でも悲しいかな愚かな人間なので、「のど元すぎれば…」じゃないですけど、多少当時の悲しさを忘れつつあったのは事実です。
そうなってくると、あきらめていたはずの治療も、やってみようかな?という気持ちになってくる。

髪が生えてきて、もしカツラが取れるようになれば、人生やり直せるかもしれない。

恋愛や結婚も、もしかしたらできる可能性があるかもしれない。
少なくとも、こんな醜いハゲ頭から、自分で自分を嫌い、鏡から目をそらす日々からは抜け出せるかもしれない。

空を見上げる女

そう思いました。

また当時は2度目の転職をし、例のお局様にいじめられ始めた頃でした。
→カミングアウト

カツラは、最初に買ったオーダーメイドの物をまだ使っていたため、いいかげん劣化も気になってきていて、それがカツラばれの原因なのかな、と悩んだりもしていて。
カツラの買い替えを考えるも、またそれがとても面倒くさいのですよ。

どこのカツラを買うか。
今と全く同じ髪型にするか。
全く同じ髪型でも、全く同じ質感にするのは無理だからそこをどうごまかすか。
思いきって美容室に行ったふりして髪形を変えてしまうか。
実際にカツラをチェンジするタイミングはどうするか。

他にも色々と、細々と、気を使わなくていけません。

しかも私はお局様一味にカツラということが既にばれていたので、カツラをチェンジしたらますます笑われそうです。

脱毛症である限り、これから一生カツラに関わる煩わしさからは逃れられない…。

そう思った時、私は再び治療について考え始めました。

髪は少しだけど、生えてきている。
もしかしたら、再生する力はあるのかもしれない。

そう期待を持った私は、再び病院へ行きました。