TCW大盛況!サブゥー、グレート・ニタ競演~ガンチョル王座返り咲き!次回はキム・ドクも復活か? | プロレス表舞台の放浪記

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一プロレス・ファンから、電子書籍『プロレス表舞台』を立ち上げた斉藤雅治が、プロレスと関わった日々を想いのまま、書き綴る。

 トリプルメインイベントIIとして行われたトリプルスレット・マッチで、サブゥー、スーパー・ジニーとレフェリーのグレート・ニタが競演。実質上のメインイベントだ。この場面だけでも充分、見る価値があったが、これでもかと豪華なラインナップが続いた。

 

 

 27日、「世界インディー連合発進!」と題し、ジミー鈴木プロデュースによるTCWが遂に旗揚げ戦を行った。

 

 前身となる伝説のDSW、最後の興行(2月20日、新木場)から7ヶ月の準備期間を経て、新たなる伝説がスタートした。

 ジミー鈴木がパイプラインとなり、世界の独立団体より味のある外人精鋭が大挙来日。更には、キム・ドク、大仁田厚(グレートニタ)、ダンプ・松本らのレジェンドの登場、国内インディ選手も一堂に会し、これだけ圧倒的なボリュームの興行が見れるのはTCWだけであろう。

 ここのところ、各プロレス団体でも精力的に大活躍のガンダーラ鈴木も、ジミーの片腕となって動き回り大会開催まで漕ぎつけた。

 

 今回は、 トリプルメインイベントの3試合をレポート。

 

※尚、セミ以前は後日、レポートします。

 超満員、前売り全て売り切れ、当日立ち見も許容目一杯入れての大盛況。ジミー鈴木の片腕となりサポートしたガンダーラ鈴木も、ジミーを讃え勝利宣言。

 この日、立会人として参加したキム・ドクも「70歳になったけど、まだまだやれる。次回大会は、選手として参加させろ。」とジミーに詰め寄る。次回は、来年2月か3月頃になるようだ。

 出場メンバーが揃い、記念撮影。パイプ椅子は、足が悪くしゃがめないジミー用に用意されたものか?スターバックが、どっしりと腰を下ろす。

 赤毒霧、緑毒霧を浴び、顔面および、NWA公認レフェリー・シャツも染められたガンダーラの満面の笑みが、興行の手応えを表しているようだ。

 

■ TCW 旗揚げ戦「世界インディー連合発進!」
日時:9月27日(木)  開場:18:00  開始:19:00
会場:新宿FACE 

 トリプルメインイベントの最後を飾ったのは、スターバック、UTAMARO組 vs. TAJIRI、 児玉裕嗣 組。当初、出場予定だった黒潮“イケメン”二郎が怪我の為、急遽、児玉が代役で出場。さながら、レッスル・ワンがTCWに移ったようだ。
 児玉とTAJIRIが、代わる代わるUTAMAROの喉元にチョップを叩きこむ。

 スターバックのカーフブランディングがTAJIRIに炸裂!

 スターバックがTAJIRIをシュミット・バックブリーカーに捕らえると、UTAMAROがコーナーから飛ぶ連係プレー。

 TAJIRIの空中殺法も冴えわたる。

 イケメンの代役として、充分な動きを見せた児玉の見事なドロップキック。

 フィニッシュは、TAJIRIがグリーン・ミストから~のバズソー・キックでUTAMAROをピン。

 因縁のTAJIRIとスターバック。試合開始時もコブシを合わせたが、試合後、TAJIRIが突き出したコブシに、しばし考えた後、コブシを合わせたスターバック。

 試合後はノーサイド。勝ったTAJIRIがUTAMAROの手を挙げ、チームがバラバラに別れて全員で勝利宣言。勝負の勝敗を超え、観客に満足のゆく試合が出来た宣言とも受け取れた。

 

<第8試合 60分1本勝負 トリプルメインイベントⅢ スペシャルタッグマッチ>
○TAJIRI、 児玉裕嗣
 18分08秒 毒霧バズソーキック⇒体固め
スターバック 、●UTAMARO

 サブレフェリー・ガンダーラの肩に手をかけ、メイン・レフェリーを務める、グレート・ニタ入場。かつては、ファイト・オブ・ザ・リングのマットで大仁田の試合をプロデュースしたこともあるガンダーラ。仲間と思いきや、この後、リング上でニタの赤毒霧を浴びる。敵か味方か、全く予測が出来ない波乱の試合試スタートとなった。

 サブ―、田中将斗、宮本裕向とくれば、ハードコアを連想させるが、この日は流血なし、技のぶつかり合いとなったトリプルスレットマッチ。毒霧を浴びるのはガンダーラが一挙に引き受けた。

館内には大ECWコールが沸き起こる。この日の観客は思い思いにプロレスを楽しんでいた。

 田中、サブ―にラリアットを連発する宮本。

 田中の見せ場、場外へのテーブル・スーパー・フライが宮本に爆発。テーブルが真っ二つに割れた。

 サブ―に続き、スーパー・ジニーも椅子を使ってのダイブで宮本にアタック。

 宮本の流れるようなカウンターのフロント・スープレックスが鮮やかに田中を投げ飛ばす。

 中腰の宮本にジャンプしながらスライディングDを打ち込む田中。

 田中がスライディングDからの方エビで、サブゥーを押さえると、サブレフェリーのガンダーラがマットを3つ叩く。その光景をメイン・レフェリーのニタがじっと見守っていたが・・・

 何を思ったか、ニタがガンダーラへグリーン・ミストを浴びせると、そのまま場外へ放り投げた。

 リング上に残ったニタは、冒頭写真の如く、負けたはずのサブ―の手を挙げる意味不明の暴挙に出た。

 顔をグリーンに染めたガンダーラは、リングに戻ると、正当な勝者である田中の手を挙げた。

 田中とサブゥーの競演。勝敗よりも、この何とも不思議な空間に観客は酔いしれた。

 

<第7試合 時間無制限分1本勝負 トリプルメインイベントII トリプルスレットマッチ>
●サブゥー
 8分26秒 スライディングD⇒片エビ固め
○田中将斗
※もう一人は宮本裕向

 DSWで獲られた、NKPWAヘビー級選手権を取り戻すべく、ユン・ガンチョルが王者・西村にリベンジ・マッチ。

 序盤のグラウンドでの攻防は、圧倒的に西村が巧く、度々、ガンチョルに悲鳴を上げさせたが、ガンチョルも必死に食らいつく。

 ライドで、西村の両腕をはねて潰したガンチョル。坦々とした西村と対照的に、その表情に必死さが漂う。観客からは、そんなガンチョルへ大声援。

 ロープ際でのチョップ合戦。更に、ガンチョルはキムイル、大木金太郎が得意にしていた一本足頭突きを見舞う。その光景を、本部席では、大木の弟子、キム・ドクが見守っていた。

 この後、場外へ落ちた西村へ、ガンチョルのダイブで会場大爆発。

 西村のダブルアーム・スープレックスが炸裂!

 試合の鍵となった西村の足四の字固め。マットを叩いてもがき苦しむガンチョルに、レフェリーの和田京平は「タップか」と再三警告。

 この後、四の字のまま、同体で場外へ落ちる。

 勝負の分かれ目となった西村の場外でのバックドロップ。ガンチョルがコーナーポストを蹴ったため、西村が後頭部を強打。一瞬早く、リング内へリターンしたガンチョルの大逆転勝利となった。

 勝利が信じられないような驚きの表情を見せるガンチョル。感情を前面に押し出したガンチョルのファイトに観客も感動。

 勝者ガンチョルの勝利を讃える立会人のキム・ドク。ガンチョルは全身で喜びを表した。

 

<第6試合 61分1本勝負 トリプルメインイベントI NKPWAヘビー級選手権試合>
●西村修
 22分29秒 リングアウト
○ユン・ガンチョル
※ガンチョルがタイトル奪取
特別レフェリー=和田京平、立会人=キム・ドク

 

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