お客様からのご質問で、スマトラタイガーなどいつも腹巻き首巻きを買っても、成長するとバンドが切れるんですが、なぜですか?とご質問を頂きましたので、少し書かせて頂きます!
そしてこれは確率の問題ではありますが、プルケールとミクロレピスでもまた違うんですよね。
まず、結論から言えばシャムタイガーはデカくなっても切れにくい。現に水槽飼育下でパンパンに育った個体を見ても、完品からイレギュラーバンドまで、様々なタイプのバンドの個体を見ても、繋がってる個体のほうが多いです。
プラスワン、リアルなどのミクロレピス種の場合、明らかに成長と共にバンドが切れる個体が多い。
特に、水槽飼育下においてはその傾向がかなり強いです。
しかし、画像のプラスワンのように、現地採取であれば45cmクラスでも結構いるんですよね。
レイスでも数多くのミドルクラスを去年輸入してきました。
では、シャムタイガーはバンドが切れにくくて、スマトラタイガーなどのミクロレピスがバンド切れしやすい理由はなぜか。
自分はそもそものその種類事による標準体型の違いにあると思います。
これはずっと昔から僕も気になっていて、現地の人間とも話をしたりしました。
まず、プルケールとミクロレピスでは、成長時の骨格や上から見た時の分厚さも違います。
特に40cmを超えてきたとき。
プルケールは今は天然採取ができないので、ワイルドとの比較ができないのは仕方ないとしても、プルケールは元々のスペックが、胴回りもある程度太くなる種なので、バンドもそれに合わせて追従していく血筋だと考えています。
ミクロレピスで言えば、
そもそも自然界では胴回り、背中がシャムタイガーのようにまん丸、パンパンになる種類ではない。
漁師からの採取動画で、水槽飼育下特有の体型の個体は殆どいない。
すなわちインドネシアにいるミクロレピスでは自然界での餌も含めて、腹ボテの体型にはならない。
水槽飼育下でキビナゴなどの餌でお腹パンパンの腹ボテに育て上げる事で、本来のミクロレピスの標準体型とはかけ離れていくため、バンドの追従が追いつかないのだと考えています。
腹巻きが切れる時、腹がはちけそうな時はバンドが、点点点と画像2のようになり出したら、そのままお腹が出てくると切れます!
インドネシアで採取される場合も腹巻きが多いのはほぼ全てノーマル体型なのです。
なのでこれに関しては、単純に種類別の標準体型の差にあると考えています。
僕個人的にはミドルサイズになってきたら腹巻きが全てではないと思うし、水槽飼育下特有の物凄い体型のダトニオも好きなので、ガンガン太らせてモンスター化させるのはありだと思います!
ただ、極力腹巻きを残したいのであれば、急成長、急な高カロリー摂取、慢性的にパンパンに太らすのはやめたほうがいいですね!
そこは好き好きなので理想の体型に合う育て方をしてあげてください😁