以前の会社を退職してからの1年半、学校へ行くため退職金や貯蓄だけで過ごしてきました。
そこで思ったこと。
蓄えに余裕があったとしても、先が見えない状況下でその蓄えにやたらと手を付けることはできない。
これって、老後の生活も同じではないでしょうか?
自分が何歳まで生きるかわからない。
地震で自宅が全壊するかもしれない。
そんなことを考えると老後のための蓄えにやたらと手を付けることはできないのではないでしょうか。
頼りない国民年金、景気に左右される企業年金、個人年金、
これだけでは足りないと老後のための貯蓄をしている方も多いでしょう。
では、いったいいくら貯蓄すれば安心なのでしょう。
そもそも何歳まで生きるかわからないのに、そんな試算はできません。
平均寿命まででも20年前後、もし90歳まで生きたら、100歳まで生きたら、などと考え
余裕を持って試算したところで、膨大な金額になるのは間違いありません。
そして、その膨大な金額を貯蓄するために若いうちから節約人生を歩み、いざ老後となったときに死んでしまったら。
節約人生はなんだったのか・・・ となることでしょうし
節約人生によって膨大な貯蓄をしたとしても、何歳まで生きるかわからない状態では、そうそう無駄遣いもできず、
結局は老後も節約人生が続くことになるでしょう。
やっぱり、人間、お金が入ってくるからお金を使える。
正確には「お金が入ってくる前提があるから、お金を気兼ねなく使える」 わけです。
老後、長い人では30年以上、平均でも20年ほど、これほどの期間、毎日節約を意識して生きなければならない。
それならば、体が動かなくなるまで細々とでも仕事をして収入を少しでも得た方が、精神的に楽に生きられるのではないでしょうか。