リハビリ学生の就職選択。 | 輪違弘樹

輪違弘樹

26歳で起業した理学療法士の独り言です。
墨田区で歩行訓練重視のリハビリデイサービスとセラピスト育成事業を主に行っています。


昨日、第49回理学療法士、作業療法士国家試験が終わりこれから就職活動をする人は多いと思う。

と、その前に国家試験お疲れ様です。

僕のところに就職決まっていませんと焦りのメッセージをFacebookやアメブロのメッセージを下さる方がいますが、別に国家試験終了後まで決まっていなくても別に焦る必要は全然ないと思います。

何故ならば、国家試験不合格でしたら病院や施設に就職なんてできない所が多いですからね。ですからこれから活動すればなんら問題ないと思います。

今年4月に医療保険改訂がありますので求人は、増えるんじゃないでしょうか?また、3月末で退職される療法士もたくさんいますので人員補充などはこれからが本番でしょう。

これだけは、頭に入れて就職活動して欲しいという内容を書いていきます。

給料とかリッチとか福利厚生などは、今回は書きません。

その前の段階です。

学校の教員の先生の言っている事を全て鵜呑みにして就職するのは辞めた方がいいです。
※全てってところをよく理解して読んでくださいね。部分的にはOKだと思います。


理由は、簡単で僕の周りの3~5年目の療法士は、学校の先生に紹介していただいた就職地の人ほど離職が早かったり悩んでいます。←これ事実です。

ここからは、2パターンに分けられます。

1パターンは、離職する人が多いです。

学校と病院の関係にうんざりしている人多いです。まず実習地問題です。
養成校の急激な増加により実習地を確保するのは、凄い大変ですし、労力がいります。そのコマにされる可能性が高いです。1~3年目なんて実習生を相手にしている程、余裕なんてないです。ぶっちゃけどうでもいい。だって自分の将来の方が大事ですし、自分の研鑽に時間を使いたい。しかし、実習生を担当するとその時間は、限られてしまいます。

学生指導は勉強になるとか言う人いますが、勉強にはなりません。同等レベルの人と負けたくないという気持ちが一番成長します。ですが学生ですと教えなければなりません。上の立場にならないといけない。もちろんアウトプットするという意味ではいいですが、まずディスカッションなんて起きません。理由は、バイザーには逆らえないからです。
オープンな姿勢をみせても無理です。自分が相手の立場になればわかると思います。

一昔前は、1~3年目にバイザーなんてやらなかったと思いますが、今は時代が違います。ケースバイザーとして入るケースが多いです、その上にスーパーバイザーがいるような感じではないでしょうか?学生とスーパーバイザーの間に挟まれ苦労するだけです。
考え方を変えればこれも勉強になりますが考える技術をわかっていない人には苦痛でしかありません。

では、断ればいいじゃないか!と思う人もいると思いますが、紹介で入った場合は断るのは難しいです。恩義的な感情が先行します。

江戸時代でいうと戦略的結婚みたいなもんでしょう。学校が病院へ学生を紹介して学生を受け入れる実習地するパターン。

こんな感じで実習生を押しつけられます。
学校から実習生依頼。→どうするか考える。→お前の母校なんだからお前がケース担当するなら受け入れようか。

こんな流れになったら恩義のある療法士は断れません。

こういう小さなストレスが離職へと行動させます。

また、養成校の先生の情報は、古い。自分自身が臨床家だった時の経験をベースに話すことが多いです。この業界は、3年もすれば職場環境ガラリと変わります。だって5年位すると転職考えますからね。今は、3年位で転職考えていますよ。勤続10年以上の先生なんて少ないでしょう。まぁ、人数の問題もありますがだいたい辞めます。

優秀であれば他所の病院や学校などに引き抜かれます。優秀でないどうしようもない人か逆にどうしても残って欲しい人のみ残りますが、どうしても残って欲しい人は周りからも毎年勧誘され必ず移動します。ですから優秀でない人が長く勤務している傾向はあるだろうね。一度、正社員になるとなかなか辞めさせられませんからね。

まとめると、紹介は危険です。
だって僕が教員なら担当クラスの学生が卒業した就職先を実習地にする方が労力減るもん。この学生できませんて流れになってもお前も昔はそうだっただろ。の鶴の一声で片付いてしまう。こんな世界に自ら飛び込むなんて自殺行為ですw

自分の目でしっかり確かめて決める。どんな先生が働いているのかなんてネットで調べられる時代ですので必ず自分で決めた方がいいです。

次回は、辞められないで悩んでいるパターンを書きたいと思います。