夕陽と星空と僕 -6ページ目

鴻門の会



君王人と為り忍びず。
君王むごいことができない人柄

不者んば、




んあーねもい。
寝る。←

競射


師殿(伊周)が南院で、人々集めて

競射をなさっていたところ

この殿(道長)おいでになられたので

「思いがけなく意外なことだ」と、

中の関白殿(道隆)驚きなさって、

たいそう機嫌をとり調子を合わせ

申し上げなさって、

官位の低い者でいらっしゃいますが、

前に立て申し上げて、

最初に射させ申し上げなさったところ、

師殿(伊周)、矢数もう二本負けなさった。

中の関白殿(道隆)、

またおそばお控え申し上げる人々も

「もう二本延長なされ」と申し上げて、

延長なさったので、穏やかでなく

お思いになって

「それならば、延長なされ」とおっしゃって

また射なさるということで、

おっしゃることには

「道長の家から、帝(天皇)、后(皇后)立ちなさるはずのものであるならばこの矢当たれ。」

とおっしゃると、同じ当たるという中でも

なんと真ん中に当たるではないか。

次に、師殿(伊周)射なさると、

ひどく気おくれなさってお手も

震えるせいであろうか

的の付近にさえ近くに飛ばないで

とんでもない場所射なさったので

関白殿(道隆)、顔色青くなった。

また、入道殿(道長)うちなさるということで

「摂政・関白するはずのものであれば、この矢当たれ。」

とおっしゃると、はじめと同じように、

的が壊れるほど、同じ所にうちなさった、

機嫌を取り、調子を合わせ、

よろこび迎え申し上げなさった

興もさめて、気まずくなった。

父大臣(道隆)、師殿(伊周)に、

「どうしてうつ必要があるのか。いや、必要ない。でうかうたないでくれ、どうかうたないでくれ(どうして射るのか。射ないでくれ。射ないでくれ)。」

と止めさせなさって

しらけてしまった。

影をば踏まで、面をや踏まぬ。


四条の大納言(藤原公任)が

このように何事もすぐれ、

すばらしくいらっしゃるのを

大入道殿(兼家)、

「どうすればこうなるだろうか。うらやましいものだなあ。我が子どもが、影さえ踏むことができないことはなんとも残念なことだ。」

て申し上げなさったので、

中の関白殿(道隆)・粟田殿(道兼)などは、

「本当にそのようにお思いになっているのだろうか」

と、恥ずかしそうな様子で、

何もおっしゃらないで(いるに対し)、

入道殿(道長)は、

とても若くいらっしゃる身の上で、

「影なんか踏まずに、顔を踏まないことがあろうか。いや、顔を踏みつけてやる(影は踏まないが、どうしてその面を踏むように面目をつぶしてみせよう)。」

とおっしゃったのでした。

本当にそのようにいらっしゃるようだ。

内大臣殿(教通-ノリミチ)とさえ、

親しく対面し申し上げなさることができないよ。

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