■『日々の祈り』から

(五井昌久著、高橋英雄編)白光出版

 

7月5日

「空の境地にならせる」(1/4)

 

 仏教で空(くう)の境地をしきりに説いているのは、それまでの知識や経験のすべてを捨ててしまって、無色透明になれ、無色透明の心になれば神の光が、そのまま入ってきて、神仏そのままの行為が自然にできる、というのである。(2/4)

 

しかし、この肉体人間はなかなか空(くう)になることができないので、私は空(くう)になれなどと説かず、頭脳をかけめぐる想念は、やがておのずと消え去るのだから、そのままかけめぐらして、ただひたすら、自分の過去世からの心の汚れを浄めていて下さる守護霊守護神に感謝をしつづけなさい、(3/4)

 

そうしているうちに、自然と空(くう)の境地と同じように、自分の内部の光と神仏の光と一つにつながって、自己の日常生活の言動行為となって、神のみ心が現われてくるのです、と説いている。(4/4)