■『五井先生ワールド』(第五巻)

この身 このまま 平和の祈り

(48~49ページ)

 

祈りに対する誤解

 

◇ある禅宗のお坊さんに、友人を介して先生のご本を差し上げましたが、祈りなどというのは、根性のない者が神仏に依存して縋(すが)るものだということでした・・・。

 

四(3)

 

そもそもが空になるとは一体どういうことなのか

心の中で分裂しては葛藤して暴れ廻り騒ぎ続けていた

過去世からの業生(ごうしょう)の想いのアレやコレやというのが

神仏のみ心の中に融け入って消え去ってしまう間(あいだ)に

いわゆる「空(くう)」と言われている場がありましてね

その「空と捲(めく)ったところ」を境にして切っ掛けにして

長いこと三界を流れていただけの業の想いが消え去って

一瞬にしてパッと神様の光と代わってしまうのですが

この神様から離れては勝手に騒ぎ回っている業生というのを

神様からの光へと転換しスッカリ交換しきってしまうには

どうしても空の境地というのが必要になってくるのです

だがしかし空なる境地には容易になれるものではない。