昨夜(米国時間3/18)Appleは「緊急」会見を開き、スクルージ・マクダックの金庫に貯められた同社の1000億ドル近い現金の使い道について話すというニュースが報じられた。もちろんSlateは、Appleの決断は「非常に重大」なものになるだろうと伝えた。そして、華々しさはなかったものの、それは重大な発表だった。既存株主にとっても新しい株主にとっても。
経営陣曰く:1株当たり2.65ドルでAppleは米国最大級の高配当企業になる
今日午前の電話会見の目的は、Appleが午前中にそっと発表したプレスリリースに書かれた決定事項について議論するためだった。リリースでは、同社が1株当たり2.65ドルの四半期配当を支払うと共に、2012年9月から100億ドルの自社株買い戻しを開始することが明らかにされた。四半期当たり25億ドル、年間100億ドルの配当によって、Appleは米国最大級の高配当企業になると、CEOのTim CookとCFOのPeter Oppenherimerは語った。
Cookは会見の冒頭、Appleの将来展望についての声明を読み上げた。この会見の目的もあわせて、それはまるで私が誰かに電話をかけて自分の金勘定の話をするようなものだった。Appleの業績は、もちろん好調である ― あらゆる分野において。そしてAppleが最近発売したiPad 3、ではなくiPadについて、Cookは「記録的な週末だった」と言ったが、それ以上は語らなかった。
Appleは会社として何が出来るかを考えた結果、軍資金を蓄えておくことに加え、事業を営み、配当を支払い、その過程で株主を増やしていくに十分な資金を持っていると判断した。そこで、Appleが発表した計画の一部は、古くからの株主(および従業員)を喜こばせるだけでなく、同社の株を新しい投資家にとっても魅力的にするものとなっている。これは、既にAppleの株がどれほど広く保有されているかを考えると、やや滑稽ともいえる。しかし、何らかのインセンティブを加えることは間違いない。
ある記者が経営陣に、財政安定のために一定額の現金を維持していく計画はあるかと尋ねたところ「現金残高に関して、これだけ維持しようというマジックナンバーはない」とCEOは答えた。そしてもちろん、配当支払いと買い戻しの実施によってAppleは、外貨の本国還流に対する国内税の支払いを回避できる。
一方、国内の現金は「優れた製品を作ること」及び将来の機会に備えた軍資金に充てられる。
さらに、株式分割について質問されたCookは、「それが役に立つという証拠は殆どない」と答えた。しかし、会社としてこの選択肢の評価を続け、株主の利益になる可能性のある他のあらゆる選択肢についても同様であると語った 。
昨夜の段階では、Appleがこの現金で何をするつもりなのかは不明であり、さまざまな憶測が飛び交ったが、多くの意見は、配当を支払うか買い戻しを行うかのどちらかだった。そして結果的には、1000億ドル近い現金を手に、Appleはその両方を行う決断を下した。
(翻訳:Nob Takahashi)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120320-00005478-techcr-sci
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