WBS TV TOKYO 

10月27日(金) 

 

大江麻理子 

 

アメリカ経済の状況を

知るうえで 

大きな手懸りとなる 

GDP 

国内総生産の速報値が 

つい先程発表されました 

 

ニューヨークから 

景山記者です 

 

ニューヨーク支局 景山秀伸 

 

アメリカの

7月から9月期のGDPは 

前の四半期に比べ 

年率換算で+3%となり 

市場予想を

大きく上回りました 

 

アメリカ経済好調 

GDP 3.0% 

利上げに

懸念材料なし? 

 

 

GDPの

凡そ7割を占める 

個人消費は 

多少減速したものの 

底堅さを見せました 

 

今回のGDPを見る限り 

テキサス州や

フロリダ州を襲った

ハリケーンの

マイナスの影響は

限定的で 

 

逆に復興需要が 

経済をじわりと

押し上げている

といった形です 

 

市場関係者の間では 

アメリカの

中央銀行にあたる 

FRB

連邦準備制度理事会が 

12月にも 

0.25%の追加利上げに

踏み切る 

との見方が態勢ですが 

 

 

今回のGDPは 

利上げに

追い風になる内容です 

 

大江麻理子 

 

明るい動きが続いていると 

読み取れるようなんですが 

アメリカ経済には 

今後 

懸念される 

リスクはないんでしょうか 

 

景山秀伸 

 

今週に入り 

ひとつ気になるデータが

明らかになっています 

 

 

国際金融協会の調べ

によりますと 

世界の債務 

つまり借金の残高は 

226兆ドルと 

過去最高を更新していて 

世界全体のGDPの

3倍以上

(324%) に上っています 

 

 

また 

アメリカに限って見ても 

ニューヨーク連銀は 

家計の債務が 

過去最高の水準に

達している としています 

 

 

低金利を背景に 

借入れが増え 

それが消費や投資に回り 

景気が良くなっている 

という面があるわけですが 

 

 

今後 緩やかながら 

利上げが続けば 

債務に対する 

金利負担も増加します 

 

そうなれば 

過去最高の水準まで

積み上がった債務が 

経済全体に 

重く圧し掛かってきます 

 

ニューヨーク市場 

現在の値を確認 

 

 

ダウは僅かな低下 

 

為替市場 ドル/円相場 

 

 

113円70銭台から

80銭台の取引 

 

商品市況 原油相場 

 

 

NY原油 

53ドル台での取引 

 

【GDP】 = 

“Gross Domestic Product” 

 

一定期間内に

一国の領土内で 生産された 

物・サービス等の

付加価値の総額をいう 

 

これは 

その国の経済規模を表す

経済指標であり 

四半期毎などに

世界各国で発表される 

 

【四半期】 = 

1年を四等分した 

半期を二等分した 

その一つの期間

(3箇月間) のことをいう 

 

例えば

毎年4月1日から

3月31日迄が

一会計年度の企業の場合

4月から9月が上期 

10月から3月が下期となる 

 

また

4月~6月迄が第1四半期 

7月~9月迄が第2四半期 

10月~12月迄が

第3四半期 

1月~3月迄が

第4四半期となる 

 

【FRB】 = 

“Federal Reserve Board” 

 

米国の

中央銀行制度である

FRS = 連邦準備制度

最高意思決定機関

(中核機関) をいう 

 

7名の理事

(うち議長1名 副議長1名)

から構成されている