報道特集 TBS 

5/20(土) 

 

 

かつて 

治安維持の名の下に 

国民が厳しく監視され 

人権が

抑圧されていた時代があった 

 

そこに戻る危険性は

ないのか !? 

と 懸念する人たちもいる 

 

今月16日 衆院法務委 

 

海渡雄一 弁護士 

 

政府は

「(捜査機関の) 

乱用の懼れは無い」

と言っておりますが  

 

実は 

治安維持法の時も

そういうふうに

言っていたんですね 

 

しかし 

それが10年20年経つうちに 

とんでもない法律

(悪法) になっていったと 

 

 

1925年に制定された

治安維持法

 

この法律の下で 

(当時)

どのような監視が

行われていたのか 

 

社会運動を研究してきた 

渡部富哉氏は 

戦前に 

日本の警察が作った捜査資料を

入手した 

 

アメリカの 

議会図書館に

保管されていたものだ 

 

金平茂紀 

 

赤化小学校教育 検挙の状況 

 

 

これは1933年 

労働組合の

摘発状況を纏めた

内務省の資料だ 

 

摘発された

小学校教員の数などが

一覧になっている 

 

小学児童 又は 

地方青年に対し 

共産思想を注入 

愈々深刻化する傾向 

 

 

その3年後の資料には 

「選挙運動状況 警視庁」

の文字 

 

 

特高警察が 

帝國議会選挙を

監視していた時のもので 

 

候補者の演説内容が 

そのまま書き取られている 

 

 

ノンフィクション作家の 

保阪正康氏 

 

治安維持法などの 

戦前史を

研究してきた立場から 

この資料を見てもらった 

 

金平茂紀 

 

ここに

纏めて書いてあるんですよ 

 

以上 

各派における代表的人物

ならびに 

警察取り締まり上 

注意を要すると

認められる者の 演説・速記 

 

保阪正康氏 

 

本質的には 

日本の取締り局が 

此処に膨大な予算と

膨大な人員を割いて 

私たち一人一人の思想調査 

それから動向調査ですね 

やるわけですね 

 

それで

一定の社会の枠組みから

(はみ) 出さないようにする 

それが 「一般人」 ですね 

 

 

治安維持法は 

2度の改正を経て 

捜査機関の裁量が拡大 

 

国の政策に

異を唱えようとする

一般市民も

厳しい弾圧を受けた 

 

保阪氏は 

共謀罪が

国会で審議されている

今だからこそ 

 

治安維持法があった時代を

振り返る必要がある 

と指摘する 

 

保阪正康氏 

 

昭和の歴史の勉強がですねぇ 

今ほど必要な時 (は) ないと

思うんですよ

 

(特高警察隊による

国民への

厳しい監視・人権弾圧を)

怖いとか

怖くないっていう (ふうに) 

自覚できるのは

 

(それを)

自覚できること自体が 

平和であり 

まともだっていうことですね 

 

金平茂紀

 

金田法務大臣ってのは 

「あっこれ

(共謀罪)は

一般の人には

全く関係ありません」

って言ってますが 

 

保阪正康氏 

 

(今回事案の

曖昧な定義で言うと) 

政府の言う事をきいて 

何も

反体制的なことも考えずに 

日常 一生懸命働いて 

 

そして

政府の言いなりになってる人

(国の政策・

政治に無関心な者・他人事)

っていうのが 「一般的な人」 

っていうことになりませんか? 

 

想像力も 

それから日常の批判の目も 

それから現実に対する意識も 

全部捨てなさい と 

 

それが 

(今回事案の

曖昧な定義で言う)

「一般の人」 じゃないですか?

っていうことじゃないですか?