SCOT吉祥寺シアター公演『トロイアの女』を観てきたワタシです。

トロイアの女は観たいな〜と思っていて、吉祥寺にくるっ⁉︎で観るべ!です。


SCOT御大 鈴木忠志氏が初演出したのは、50年前。

エウリピデスがかき初演は、紀元前415年。

何にも変わらない。

50年前も紀元前415年と、今が何も変わらない。

人間て一体ナニシテンノ…⁇

変わっているのは電子機器。得られなかった情報を得ることができるようになった、本当のことも、嘘のことも。ただそれだけ。

戦争は変わらずで人の欲も変わらずで、勝って負けて、負けたら悲惨。

意味があるようにみえない争いばかり。

何も変わらない。


観ていてあらゆる感情が押し寄せてきて、気づいたら泣いてましたえーん けっこう堪えてたんだけど、堪えきれず泣いてた。堪えなかったら、号泣だったな。。

トロイア人の先の見えない状況が、現在の日本にもみえて、その中で生きてる自分が女たちに重なって、「(先の苦難を予測しても)それでも生きてる方が幸せ」というギリシア兵の言葉が皮肉にも嫌味にも聞こえず、ただただ頭に鳴り響いてた。

勝った側のギリシア兵も優位にはみえず、なんだか哀れにみえた。

全てを失った老婆の姿が印象深く、それは状況を受け入れるとも拒否するとも、幸せとも不幸せともみえない様で、ギリシア兵のあの言葉がまた鳴り響いてた。


舞台に限らずですが、本当に感じ方が変化するものです。初めて観た時と、何年後に観た時と。。こちら側だけでなく、作る側もそうだと思うけど、、観たいものを何度も観るて大事だな。。。


今回の公演は、トロイアの女上演後 花火演出の『世界の果てからこんにちは』の映像上映と忠志氏のトークもあり、大変贅沢なものになってます!

鼻血ブーもの‼️

今年の夏利賀で観た『世界の果てからこんにちは』を、映像でまた観れるのは新たな発見もありとても良かったっすお願い

忠志氏のトークはフィードバックにもなったり、あらゆる情報が盛り沢山で脳が刺激受けまくりでした🤯



公演は 12月23日(土)まで。

気になった方は、吉祥寺シアターへどうぞ❗️

SCOT トロイアの女