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も参考にしていただけませんか。宜しくお願いいたします。)

PTAが、PTA非会員宅も含めた家庭事情を収集しようとした件(再発)

小学校は夏休みに入りました。

それに先立ち、小学校PTAは学校と連名で、或る文書を発行しました。家庭事情を収集しようとしています。昨年の出来事の再発です。



問題と思った箇所を分かりやすくすると、次のようになります。


着色部分のコメントは次の通り。問題箇所を赤字化します。

記入した実践カードは、夏休み明けに職員玄関の回収ボックスに提出してください。PTAで回収後、ハンコを押して返却します。
今後の家庭教育学級の参考にさせていただきますので、ご協力おねがいします。

この文書の配布先は、保護者宛となっています。保護者宛ということは、PTA会員PTA非会員の両方が依頼先です。PTAと学校が不可解な活動記録の回収を求めています(提出を依頼しています)。依頼元の記載順から、建前上、まずはPTAの意向と見るのが妥当かもしれません。

(ここでは一応としておきますが…)PTAが、なぜこのような依頼をしたのか、疑問です。

昨年も同様の出来事がありました。

昨年は回収しようとした文書の利用目的が不明確だったため、問題提起したところ、強制回収は取り止め=任意回収に変更されました。

今年は、PTAが回収~ハンコを押して返却、旨、昨年以上に踏み込んでいます。

ところで、PTAと学校の体制を見てみますと、①PTA会長、②校長先生は、ともに昨年とは異なっています。(ただし、PTA会長は役員継続=昨年は副会長)

そして、PTA活動の裏方役とされている教頭先生は継続。

さて、活動の記録用紙は、こちら。


家庭の状況を記録することになります。

PTAは、建前上は任意の保護者と教職員で構成しますが、PTA役員(任意加入を希望してPTA役員となった保護者)が、各家庭事情を収集しようとすることは、危険な行為と考えます。

連名で依頼した学校側が教育的観点で活動をしたいということであれば、学校が回収すれば良いと思います。

この記録用紙、元の様式は県のホームページで次の資料が公開(OPEN)されています。


また、案内ページは次の通り。
(リンク先は下記で紹介)





では、問題の依頼文書(一部着色加工)と回収予定の記録用紙を再掲します。





このPTAの行為=家庭事情を詮索することは危険と考え、関係者(学校、市教委、県教委、県)に対して次のメールを送り、また、たまたま、校長先生に直接話をしました。

***

昨日、学校で、子はメールに添付した文書を受け取りました。

岐阜県で紹介されている「話そう!語ろう!わが家の約束 運動」を展開したと思われる文書です。

この文書は、PTA(会長、成人・家庭教育委員長)と学校の連名で発行されました。

●●●小学校様(●●校長先生)におかれては、今回配布した文書について、【PTAによる記録用紙の回収(各家庭(児童)からの提出)は強制でない】ことを、保護者に連絡していただいた方が良いように思います。

その理由は、教育関係者でない一般保護者も参加するPTAで、家庭事情への配慮について認識が十分でないかもしれない保護者役員が安易に各家庭事情を収集すること(=PTAで回収後、ハンコを押して返却します)は、好ましくないように思われるからです。

また、PTAが、保護者宛としてPTA非会員(例えば我が家)へも当該文書を配布し、PTAがPTA非会員宅の家庭事情を収集しようとした流れは、PTA加入/非加入(=任意性)の問題も含んでいるように考えます。

案内文書の文末にありますように「PTAが今後の家庭教育学級活動の参考にしたい」ということであれば、例えば、家庭事情を含まない、差し障りのない情報を任意アンケートで集めることが良いように思います。
(少なくとも、PTA非会員に対して、直接関わりのないPTAがアンケート回収を強制とすることがないように。)

もし、今回の取り組みを教育的観点から行うとするのであれば、記録用紙を回収する組織はPTAでなく、学校とすることが望まれます。

***

上記の案件は、下記、岐阜県の取り組みから展開されているように考えています。

1.岐阜県
  https://www.pref.gifu.lg.jp/page/13009.html

2.岐阜県 西濃県事務所
  https://www.pref.gifu.lg.jp/page/27003.html

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ちなみに、昨年、下記ブログのように問題提起して学校側が対応された、という出来事がありました。

学校←→PTAの関係が適切でない案件が、同様の事案で1年後に再発した、と考えることができるかもしれません。

以下のブログをご確認いただくと、本件が抱える問題を把握していただくことができるかもしれないように思います。

1.PTA活動の新たな暴走(夏休み「わが家の約束」記録の提出を求める)
  https://blog.goo.ne.jp/wozequi/e/c7db76fd7fa89093d3e350dc8b6a40f5

2.PTAと学校が連名の夏休み企画:家庭での記録を担任に提出させようとした件、学校における利用計画書は存在せず
  https://blog.goo.ne.jp/wozequi/e/66a87413f954150731a26fecf76ab37d

3.PTA関係の不適切行為2件を大垣市教育委員会様が認められ、内1件をお詫びされたことについて。
  https://blog.goo.ne.jp/wozequi/e/308c7ff2c24c7e01c8882f0bb8d8df49

なお、学校←→PTAで、個人に関する情報を不適切に取り扱うと、下記ブログのように、校長先生が書類送検された事例と同様になる可能性がありますので、ご注意いただき、教育委員会様は各学校(または校長会など)に注意喚起していただくと良いかもしれません。

https://blog.goo.ne.jp/wozequi/e/94d00ed8970cc4502b3bd95ef04557d2

また、大垣市教育委員会様でコンプライアンス(倫理法令遵守)違反の疑いがいくつかあることについては、大垣市教育長様宛の陳情で大垣市教育長様および大垣市教育委員会事務局様で情報が共有されていることが分かっていますので、今回の件(PTAが家庭事情を把握しようとした件)も、下記ブログをご参考に、適切に対応していただくことを願っています。
 https://blog.goo.ne.jp/wozequi/e/b85eac2f41995f45b5b50462630b30e6

2021.7.20. (以下割愛=連絡先記載)

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追伸です。

校長先生が次の文書を発行されました。



素早い修正処置を、ありがたく思います。

ただ、気になったのは、この修正処置が直ちに出してもらえたのなら、配布前、問題文書の内容是非確認はどのように行われたのだろう?と思います。

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以上です。

このブログにお付き合い下さり、ありがとうございました。