タイトルを見た限りでは、どんな内容の作品か全くわからなかったが、蓋を開けてみたら異世界転移ファンタジーだった。豚のレバーに当たって意識を失い魂が異世界の豚に定着し、豚小屋で目覚めたところから話が始まる。全体構成は四月は君の嘘のような最後にタネ明かしされるタイプのもので、11話までは延々と腑に落ちない展開が続いていたので、途中で切ってしまった人も多いかもしれないな。特に、異世界転移ファンタジーでありながら、主人公は豚に魂が宿っただけでチート能力もなく、目的地の王都にたどり着くまでに、いつ死んでもおかしくない展開続きでこれといった見せ場が無かったのが痛い。ただ、ヒロインが異様に主人公に従順な点について、当初は男系作品のお約束的なキャラ設定だろうくらいにしか考えていなかったが、実際にはそうではなかった点はプラス評価に寄与した。1期は現世界に魂が戻ってからまた異世界の豚に魂が転移したところで話が終わっているが、ストーリー的にはここからが本番な感じがするので、通しの2クールでやったほうがよかったんじゃないかな。