盾の勇者の成り上がり 3期 | 徳用トレーディング・リサーチ

徳用トレーディング・リサーチ

日々の思考を書いて御座います。

内容を忘れかけていたので、1期から少しずつ通しで見ていたが、ようやく3期の最後まで見終えることができた。

以前に2期まで見た時は、ヒロイン格でもないリーシアの話ばかりで今一つだと思っていたのだが、今回はふとあることに気づいて見方を変えたことで大分印象が変わり、評価が180度反転してしまった。つまり、「今一つ」から「かなり面白い」に変化したわけだ。具体的には、当初は主人公が男なので転スラや無職転生などと同様に男目線で書かれているものと思い込んでいて、その割には弓の勇者を信仰するリーシアのようなどうでもいい女キャラのエピソードに割くリソースが多い点に強烈な違和感を覚えていたが、そもそも、本作は女目線で書かれているのでないかと気づき、それを念頭に見ることにしたら違和感無くストーリ展開に納得できるようになったのだ。とりあえず、リーシアは主人公と同じく理不尽に貶められた境遇のため、主人公はそれに同情し、下心無しで世話を焼いたという点に共感はできないが理解はできた。男目線で書かれている場合は、世話を焼くうちに、弓の勇者から主人公に鞍替えしていく流れになるのが定番だが、そうはならないところが女目線ならではだろう。尤も、リーシアが鞍替えしてしまったら、ラフタリアとの関係が修復不能なレベルで悪くなるのは必至で、ストーリー上都合が悪いだろうしな。

 

それはそうと、この作品の女キャラ達は、みんな本性むき出しでストーリーを引っ掻き回してくるからある意味で怖い。男目線だったらもっと男受けしそうな性格のキャラを出してくるはずだけど、本作は男受けなんてどこ吹く風でみんなたくましいからな。つまり、男系の無職転生・オーバーロード・転スラなんかよりも女系のダンまち・ゼロ書・本好きなんかのほうが系統としては近いってことだ。ダンまちも女キャラはたくましいし、塔の最上階に住んでる女神は怖いし、男がドン引きするような怖い女キャラは同性の感性じゃないとうまく書けないのかもな。

 
2期はリーシア絡みのエピソードが途中だったが、3期でようやく弓の勇者を改心させて完結したようだ。そしてラフタリア絡みがメインと思われる4期があるということなので、次期に期待だな。wikiを見る限りだと1000万部超のオーバーロードと同じくらい売れているようなので、今やかなりの人気作品なんだな。女目線で書かれていることを念頭に見るかどうかで、評価がガラリと変わる作品だ。