おはようございます。「苦肉の策」・・・!?


 「バカバカしい事ですがタスポカードがないとタバコが買えません。成人者は店内で借りて下さい」。たばこ自動販売機の成人識別ICカード「タスポ」をめぐり、神戸市中央区の小売店が、こんな張り紙を出してタスポを貸し出す“サービス”を行っている。タスポ導入で店の売り上げは1割以下になり、店主(80)は「このままでは自販機を撤去せざるをえない」としている。今のところ「張り紙の効果は上がっていない」というが、小売店は生き残りに懸命だ。

 タスポを貸し出しているのは、JR元町駅前の小売店。識別装置の運用が始まった6月1日から貸し出しを始めたという。

 同店はタスポ導入前、計2台の自販機で1日あたり5万円の売り上げがあったが、最近では2000~5000円にまで減少。店主は「このままでは生活していけない」と、苦肉の策に出た理由を説明する。

 兵庫県警少年育成課によると、未成年でなく成人の購入目的でタスポを貸与する限り取り締まりの対象にはならないという。

 日本たばこ協会も「成人であることを確認した上で店主の前で自販機で購入するなら対面販売と同じ」としているため、同店の販売方法には問題がないとの見解だ。

 ただし、同協会によると全国の喫煙者人口約2600万人のうち、タスポ所持者はわずか2割弱。タスポが浸透していない実情が、自販機でのたばこの売り上げ減に直結している。

 タスポの貸し出しをめぐる小売店側の混乱は全国的に広まっている。佐賀県上峰町のたばこ小売店では、店頭の自販機にタスポを貸し出すためのブザーを設置。店主立ち会いで対面販売を実施。

 一方で福岡県広川町の自営業者はタスポを自販機前につり下げ、未成年者が自由にたばこが購入できるようにしたとして福岡県警がタスポの撤去を要請。業者は撤去に応じている。(産経新聞)


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 「タスポ」に「タバコ税」・・・煙たい人多し・・・!?


No.658:置き薬


置き薬:使用分の代金をあとで支払ってもらう約束で、売薬行商人が家庭に置いていく薬。富山の薬売りが有名。


 こんな記事が気になりました。


富山県発祥で、先に薬を置いて使用した分だけ代金を受け取る日本古来の「置き薬」に着目し、タイ政府が7月から日本財団の助成を受け、置き薬事業に乗り出すことになった。伝統医薬品の風邪薬や解熱剤などをキット化して1200世帯に配布し、増大する医療費の削減と公衆衛生の向上を目指す。こうした置き薬事業はすでにモンゴルで実績を上げており、同財団は途上国に置き薬を広めることで、「プライマリー・ヘルスケア」(基本的な医療)の充実を図る考えだ。

 モンゴルの置き薬事業は、NGO「ワンセンブルウ・モンゴリア」が遊牧民1万世帯以上を対象に実施している。広大な平原に暮らす遊牧民にとって診療所は数十キロも離れており、手遅れになることも少なくない。このため同財団の助成を受けたNGOが日本の置き薬システムを手本に、基本的な医薬品を詰めた薬箱を作り、各世帯に配布。遊牧民らは当初、使った分だけ支払う仕組みに戸惑ったが、「薬が手元にあれば安心できる」と定着してきた。

 昨夏、世界保健機関(WHO)と同財団がモンゴルの首都ウランバートルで国際会議を共催し、置き薬事業が「Nippon Method」(日本方式)として紹介された。これを機に医療費の膨張に悩むタイ政府が導入を検討し始めたという。(産経新聞)


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 富山の親戚が、「置き薬」を生業としていたこともあり、比較的身近に感じていました。もちろん、今では、ドラッグストアだけでなく、モノによっては、コンビニでも手軽に手に入るとあって、もう「富山の売薬」は、風前の灯かもしれませんが・・・。


 そんな「手法」が、海を越えて展開されているのには驚きました。


 とはいえ、最近では、「オフィスグリコ 」のような、「置きお菓子」なんてものも登場しており、潜在的なニーズの掘り起こしに一役買っているようです。


 こうした昔ながらのサービスを、見直してみるというのも、大切なことなのかもしれませんね・・・。


PS.

薬売りのおばちゃんが、おまけに「紙風船」などをくれたんだとか・・・


まるで、三丁目の夕日のよう・・・


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